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本を読むのって大事じゃん?って話
人って人生でどれくらいの本を読むのかな?
こんな疑問を持ったのは極々最近のことではあるのだけど、まあ読書家でもない限り、せいぜい数百冊くらいかななんて思っているのだけど、ちゃんとは調べていない。なぜなら小中学校の夏休みの宿題で何冊以上読みましょうみたいな話ではないし、読む人はたくさん読むし読まない人は全く読まないだろうから人が一生で平均何冊の本を読むのかなんててんで興味はない。(それでも一応かるーく調べたら平均して2000から3000くらいらしいけど実際記録してるわけじゃないし、正確な値はわからない)
それに僕は僕の読みたい本が読めていたらそれで満足するし、勉強は嫌いだったけど、知らなかったことを新しく知ることは楽しいと感じるので、本や漫画は僕という人格を作る上で重要なファクターのひとつなのは間違いないと思う。(多分)
なんで本が好きなのか考えてみた。
子どもの頃、両親はテレビもゲームも嫌いだったように見えた。(何度考えても自分よりテレビ観てるしゲームしてたけど)
まるで自分自身に言い聞かせる様に、ゲームの虜になってはダメだ、やる側は作る側の思う壺に入っているだけだから考える力が衰えるとか言っていたっけ。実際には本にしろラジオにしろ漫画にしろゲームにしろ,ストーリーがあるものに関していえばキャラクターに対して感情移入し,まるでその場面にいるかのような擬似体験をすることで発想力や想像力が豊かに変化していくのではないだろうか.
子どもの頃は歴史の本が大好きだった。周りの子が漫画や物語に夢中になってる頃僕はひたすら歴史の本を読んでいた。この頃はざっくり大きくなったら発掘とかしたい!なんて思っていたこともある。ここで昔何があったのか、どんな人がいてどんなことを考えていたのか。考えるだけでワクワクした。その傾向は今でも健在で,いまだに歴史の本を多く読むし,最近では自身の専門に関係ない本も多く読むようになった.ミステリーから評論本,歴史小説からライトノベル.漫画に専門書,経済学や投資,政治の本など様々な本を読む.もちろん読んだもの全てを記憶し,日常生活にいかせているかといえばそうではないが,自分の価値観を広げることに関しては大いに役立っているものだと感じる.
そう,察するに僕は刺激を受けることが好きなのだと思う.自身の日常生活では到底体験することのできないことを本を通じて擬似体験することが好きなのだ.
僕の本の選び方
僕は多分人とはちょっと違うほんの選び方をしていると思う.もちろん特定の本が読みたい場合はわざわざ買いに行くよりも通販で手に入れることの方が多いけれど,同じくらい書店で本を買っていると思う.さて,そこでのほんの選び方だけれど,いわゆるポップ,販促物のようなものは見ないし売れ行きランキング的なものも全く見ない.なぜならば,目につきやすいところにある本は出版社が売りたい本であり,多くの人が読んでいるものだから.そしてそういった本に関してはちょっと意識すれば,書店でなくても人気かどうかくらいはわかる.その中で読みたい本があれば通販で買えばいいと思う.
書店に行く意義は,自分のアンテナでは拾い切れない本を見つけられると言うことではないだろうか.書店では何千何万と言う数の本が膨大な本棚の中に収まっている.その本棚の中から背表紙というそう広くない宣伝スペースによってこちらへ訴えている.その中には名著と言われるものもあるだろうし,そうでないものもある.知っているタイトルもあれば知らないタイトルもあるだろう.その中から背表紙のみで気になった本を買うということをする.そうすることで本に対しての事前情報が全くない状態で読み進めることになる.これは僕にとって大きな刺激で,好奇心や知識欲が一斉にその本へと向かう.
どれだけインターネットが進化しても書店はなくならない
インターネットで欲しい本が探せることは確かに情報化社会の賜物であると思うけど,そうして得た知識は狭く深いものになりがちだと思う.しばらく前の記事でお店に行くという行為そのものが特別なものへ変化すると述べたけれど,僕にとって書店は特別な存在だ.狭く深いものになりがちな知識を広く浅い方向へ引っ張ってくれる.かつては広く浅い知識は悪いものと考えられていたかもしれないし,何も知らない人間の代名詞であったかもしれない,だけど現代人の知るべきことは果てもなく膨大だと思う.多様化やグローバル化が声高に叫ばれる中で,広い知識というものは必須ではないだろうかと感じる.その中でどんな時でも新たな刺激を僕にくれる書店はより重要度が増し,インターネット通販サイトと決して相容れないものだと思う.
本は世界を広げる,さあ,本を読もう
もし,この記事を読んでくれた方の中に,もっと世界を広げたい,もっともっと知らないことを知りたいと思う人がいたら,僕の本の選び方を真似してみて欲しい.無論僕よりももっと膨大な知識を持つ人もいるし,決して僕が熱心な読書家というわけではない,知識の取り入れ方に関して素晴らしい方法を提示している人もいると思う.この記事で提示しているものは膨大な中のひとつの選択肢にすぎない.だけど,本というものに対する投資は他の何よりも最高の結果をもたらしてくれると思う.読んではいけない本なんてものはない,確かに危険な思想をひけらかす本もあるけれど,どんな本だって何か伝えたいことがあって出版されているし,重版されていることには確実に意味がある.知識を得る上で大切なのは好奇心と貪欲な知識欲,それから少しの謙虚さではないだろうか.
家から出なくても冒険はできる,冒険してきた先人たちが本を書いてくれているのだから.