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口腔ケアで健康を守る!唾液の大切な役割とは?
唾液は体のコンディションを映す鏡
「最近疲れが取れないな…」「花粉症がひどくなった?」「薬の影響かも…」こうした体の変化、実は“唾液”を見ればわかることがあります。唾液は、炭鉱のカナリアのように、体の不調をいち早く察知する大切なサイン。自覚がなくても、唾液の量や質が変化することで体の状態を教えてくれるのです。
また、唾液の分泌を促すことで、
✅ 血糖値や血圧の改善
✅ 肌の調子がよくなる
✅ 眠りが深くなる など、
全身の健康にも良い影響が!元気な赤ちゃんがよだれであふれているように、健康な高齢者も例外なく良質な唾液が出ているものです。
口の機能を使わないとどうなる?
人間の口は、食べ物をしっかり噛んで消化を助ける大切な消化器官です。しかし、現代では「口の機能をあまり使わない」生活が増え、歯の数や唾液の分泌量が減ってきています。
📌 以前は1日1~1.5リットルの唾液が分泌されていましたが、今では800ml~1リットル程度に減少(九州歯科大学・柿木保明教授)
口をしっかり使わないと、唾液量が減るだけでなく、口腔機能も低下してしまいます。
あなたのお口、乾いていませんか?セルフチェック!
次の項目にいくつ当てはまるかチェックしてみましょう。
☑ 歯ぐきが腫れる・出血することがある
☑ 口内炎ができやすい
☑ 滑舌が悪くなった
☑ パンやクッキーが飲み込みにくい
☑ 唇が乾きやすく、ひび割れる
☑ 口の中が乾燥していると感じる
☑ 最近むし歯が増えた
☑ 頬の内側をよく噛む
☑ 舌が痛くなることがある
✅ 3つ以上 当てはまる → 唾液不足の可能性アリ!お口のストレッチがおすすめ。 ✅ 5つ以上 当てはまる → すぐに歯科医院で相談を!
唾液が不足すると起こる病気
唾液が少なくなると、以下のような病気のリスクが高まります。
🔹 歯周病:唾液が減ると、食べカスが残りやすくなり、歯垢や歯石が溜まりやすくなります。
🔹 糖尿病:歯周病菌が血管に入り込むことで、インスリンの働きを邪魔し、血糖値が下がりにくくなります。
🔹 動脈硬化:歯周病菌が血管に侵入し、血流を悪化させることで動脈硬化を引き起こします。
🔹 がん:唾液には発がん物質を抑える酵素が含まれており、しっかり噛んで唾液と混ぜることでがん予防につながります。
🔹 肺炎:唾液の減少で口の中の細菌が増え、気管に感染すると肺炎のリスクが上昇。
🔹 インフルエンザ:唾液が少なくなると、のどの粘膜のバリア機能が低下し、ウイルスが侵入しやすくなります。
唾液を減らすNG習慣とは?
知らず知らずのうちに唾液を減らしてしまう習慣、やっていませんか?
🚫 口呼吸 → 唾液が蒸発しやすくなる
🚫 運動不足 → 血流が悪くなり、唾液の分泌が低下
🚫 猫背や悪い姿勢 → 血液循環が悪くなる
🚫 笑わない・話さない → 口の周りの筋肉が弱まり、唾液が出にくくなる
🚫 噛まずに飲み込む食べ方 → 唾液腺が刺激されず、分泌量が減る
🚫 不規則な生活 → 自律神経の乱れで唾液分泌が低下
🚫 エアコンの効いた部屋に長時間いる → 口の中が乾燥しやすい
🚫 スマホやゲームのやりすぎ → ドライアイとドライマウスは関係が深い
これらの習慣を続けると、唾液が減り、健康リスクが増してしまいます。
唾液を増やすには?
💡 口のストレッチを習慣にする
💡 しっかり噛んで食べる(30回を目安に)
💡 こまめな水分補給をする(緑茶や水がおすすめ)
💡 リラックスして笑う・話す機会を増やす
💡 お風呂はシャワーだけでなく湯船につかる
毎日の生活の中で少しずつ意識するだけでも、唾液の分泌を増やし、健康を守ることができます。
唾液を増やして、元気で快適な毎日を過ごしましょう!