ホストやメン地下にハマる女の子たちに思うこと
私は今、本業の仕事の傍ら、風俗の仕事もやっています。
働いて得たお金は、当初は借金を返すために使っていましたが、債務整理をしてからはその分のお金と、女の子の地下アイドルのライブに適度に行くためのお金や美味しいものを食べるためのお金に充てています。
こういう業界にいる他の女の子は、奨学金を返すため、借金を返すため、整形費用が必要、など様々な理由でこの仕事をしています。
そんな中でも、ホストやメン地下(メンズ地下アイドル)、メンコン(メンズコンカフェ)にハマって掛け(ツケ払いにしたお金のこと)を払わなくてはならなかったり、過剰なサービスを受けたかったりしてお金が必要というケースも多いようです。
今回はそういったものにハマりがちな女の子たちについて私見を述べたいと思っています。
あるとき、SNSでこんな投稿を目にしました。
「ホストにハマりやすい女の子の特徴」というのがあるのだそうです。
まともな恋愛経験がない
自己肯定感が低い
家庭環境に恵まれなかった
寂しがり屋
貢ぎ癖がある
趣味が少ない
イケメンが好き
承認欲求が強い
上京したばかりで友達や知り合いがいない、少ない
主に上記のようなことが挙げられていました。
これを見た時、自分にも当てはまることがほとんどで驚いてしまいました。
確かに、ホストではありませんが、私自身もとあるバンドマンに夢中になり、借金をするまでお金をつぎ込んだことがありました。(過去記事参照)
一人暮らしを始めて間もない頃、どこかでそのバンドを知る前にホストクラブに誘われていたら、今頃ホストにハマっていたのかも…と思うと怖くなります。
私の場合は好きになった対象がバンドマンだったので、イベントなどで接触できる機会があったとはいえ、そこそこ距離感はありました。
しかし、ホストやメン地下、メンコンなどはとてもホスト(もしくはアイドル、キャストなど)とお客さんとの距離がとても近いのです。
彼女たちが彼らのような存在にハマってしまう要素で一番大きいのは、その距離の近さにあると思っています。
まずは「地下アイドル」という文化を例にお話したいと思います。
私自身、現在女の子の地下アイドルのライブに行くことがあり、現場にいると思うのですが、小規模になればなるほどお客さんとの距離が近いと感じることが多いです。
ライブ後にある特典会(1枚あたり1000〜2000円くらいで一緒に写真を撮ったりお話することができる)に数回行けば顔と名前を覚えてくれる子がほとんどで、週に何度も通っているような人ならば、アイドルがお客さんのSNSの隅々までチェックしているようなケースがあったり、家族構成や仕事(職場)まで把握していたりすることもあるようです。
私はメン地下の現場に行ったことはありませんが、上記のようなことに加え、顔をくっつけたり頭を撫でたりと疑似恋愛のような要素が含まれていたり、他のファンに負けたくないという気持ちが働いて何枚もチェキを撮影したり、プリ同(アイドルと一緒にプリクラを撮ること)やデートなどといった更に豪華な特典を受けるためにお金を使う…ということもあるようです。
私自身も件のバンドマンに夢中だったときは、過剰な接触こそありませんでしたが、他のファンに負けたくなくて撮影する枚数を増やすためにCDを沢山買ったこともありましたし、結局は一緒なのだな…ハマってしまう気持ちも分かるな…と思います。
ホストクラブにも行ったことがないので詳しいシステムは分からないのですが、SNSには
「担当(ホスト)と同棲している」
「被り(担当ホストの他の客)がウザい」
「担当とLINEしていて返事が来ない」
などなど、担当が何した、担当に何されたといった投稿を毎日のように目にします。
そういった投稿を見る度に、思い悩んでいる時や落ち込んでいる時、孤独を感じている時に甘い言葉をかけられたとしたら?とつい考えてしまうのです。
この記事を読んでくださっている方の中にも、ホストにハマる人の気持ちが分からない!何であんなのに騙されるんだ?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
どんな誘惑でも断ち切れる強い心を持っていたり、自分に自信があったり、周りに頼れる誰かが居たりするならば良いでしょうが、そうではない女の子もきっと多いと思います。
そんな状況の中、一緒にいてお酒を飲んだり、楽しくお話したり、時には悩みを聞いてもらったり、色恋沙汰(のようなもの)があったり…
彼らは、彼女たちのそうした心の隙間に入り込むのが上手いのでしょう。ある種、洗脳に近いのかもしれません。
ハマったら、好きになったら最後。
自分の際限を超えてお金を使うようになってしまいます。
私は彼らのような存在が正直好きではありませんが、そういった女の子たちのことを想うと、どこか他人事じゃないような気がして、胸が痛くなります。
ホストやメン地下、メンコンの存在自体は否定しませんし、色恋が絡んでしまうとそうはいかなくなってしまうのも重々承知ではありますが、好きな人に一生懸命な彼女たちが、どうか自分の無理しない範囲で楽しめる世の中であってほしいなと私は思います。