先生たちのストレスの大半は保護者対応
教員たちが抱えている問題の多くは生徒の対応に対する保護者のトラブルではないだろうか。
生徒同士の指導に対して、保護者が納得せず学校が保護者同士の板挟みになるケースが多い。
また、子どもの要望や悩みを保護者が受け止めることができず、子供が行ったことをそのまま学校に伝えてくるケースも多い。
そのたびに生徒の指導、保護者への連絡を重ね、時間と労力を割いていく先生たちのが現状である。
そこには、核家族から進み、家族のバランスを取ることが難しいことがあるのではないか。
核家族化が進むことで、
◎家族の構成人数が少なく、そして動画などのコンテンツが行き渡ってるため、家庭内のコミュニケーションの回数が単純に少ない。
◎子供に強く指導すると、家庭内での関係が崩れてしまって、指導のフォローや修復をする人が少ないため。
◎家庭内のバランスが取りづらく、子どもに強くしつけができないこのような背景が、ある家庭が多いと感じる。
では、このような生徒指導に関わる保護者トラブルは、どのようにしたら減らせるのか。それには、学校説明会で生徒指導の説明を丁寧にしていく必要があると考える。
●生徒同士の指導をメインとするため、トラブルになった保護者同士の連絡はお互いでとってもらうこと。
●生徒同士のトラブルでは、言った言わないの事実関係を捉えるのが非常に難しいため、子供同士の関係を良好にするための指導を重点とすること。(警察的なトラブルではなく、あくまで指導を重点とする)
●子供の悩みや要望がある場合は、生徒の立場での要望と保護者の立場での要望とを伝えてもらうようにする。
(例)
〇〇があったので何とかしてください。
→生徒の立場の要望
〇〇があったので、周辺の生徒から事実を聞いて、わが子に事情がわかるように説明するなど、我が子の心配を払拭してほしい。
→保護者の立場の要望
教育課程説明会や学年会の折に、学校の生徒指導について理解を得てもらうことが、先生たちのストレスを少なくしていく、大きな手立てになるのではないかと考える。