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マイノリティとディーセントワークの関係

先日、LTBTQ当事者の方が働く環境に関するイベントを聴講しました。

その中で特に印象に残ったのは、労働と貧困についての話です。
履歴書に書きにくい事情があったり、面接が不安などで応募しにくいという事実もあるというものです。
誇りを持って働き、生活できる報酬を獲得するために、できることは何か、一緒に考えていこうという強いメッセージがありました。

就職支援の現場では、多様な理由で応募を躊躇している方がいるのも現実です。例えば、性自認の変化、離職歴、学歴がないこと、病気歴、転職歴の多さ等です。
過去の学歴(男子校出身、女子高出身等)、職歴に空白があること等を「履歴書に書きにくい」「面接で答えにくい」という理由から、本来希望する仕事に応募せず、条件が悪いが履歴書不要の仕事に就くというケースもあります。けれども、「履歴書不要」「面接無し」等の仕事は、裏を返せば、「誰でもよい」仕事だったり、職場環境が悪い仕事である可能性もあるのです。

一方で、多様な方を受け入れている職場も存在します。
個人の志向性、スキル等と向き合って、活躍できる場を一緒に作ろうとする職場です。

多様な方が働く環境は、企業の信頼度にもつながります。事例共有の機会を増やし、多くの方に届けていきたいものですね。