見出し画像

介護が、誰かの再就職を助ける話

介護しながら働く人を対象にした調査では、身体的な負担が大きいというものが多くあります。言い換えると、身体的な世話を他者へ頼むことができれば、負担は大きく減るということです。そこで思い出すことは、自治体や公的間で介護の現場へ再就職を目指す方々のことです。


介護職は、未経験であっても資格取得をしていたり、取得意欲があることで挑戦しやすい職種です。離職期間が長い方が、再就職の場として選ぶことも多いのです。ある方は、入浴サービスの仕事に就き、毎日違う方の支援をチームで行っていると報告してくれました。ある方は、パートで入所した後に、資格を取得して正社員へ登用され、収入が上がったと報告してくれました。

仕事として外部の方に任せることが、誰かの再就職の機会になるかもしれないのです。

同じように、家事サービスや保育・教育サービスも、離職期間があっても家事経験や、過去に取得した資格を活かす等で挑戦しやすい職種です。

自分が負担に思っていることでも、他者にとっては得意な領域かもしれず、仕事として機会を得たいと思っている領域かもしれない。

そう考えると、依頼しやすくなりますね。


参考図書:『ワーク・ライフ・バランス支援の課題』佐藤博樹・武石恵美子

     『Works 157 介護と人事』リクルートワークス研究所

     『再家族化する介護と仕事の両立』労働政策研究・研修機構