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映画:「寄席の脚光」

寄席の脚光 1950年

フェリーニの後年の作品「8 1/2」。タイトルの由来が、長編8作+1/2作目という意味。1/2とは、共同脚本だから、ということらしい。その1/2が今作。

旅芸人の貧乏一座に、見目麗しい若い女性が参加を希望する。上昇志向の塊で、座長の中年男性ケッコに取り入り、さらなる成功を目指す中で騒動を巻き起こす。

中年ケッコの振り回され具合に悲哀や共感を感じる。脇役のジュリエッタ・マシーナ演じる長い付き合いの愛人が切ないほど健気でいい味を出している。

途中、貧困者の宿で、雑魚寝どころか木の棒により掛かるだけの場面がある。1900年代初頭の写真でみたことがある。その時は縄を張ってロープベッドなんて呼んでたみたいだ。石畳の上で寝るよりかはマシなんだろうか。


↓こういう風景を見たいがために、映画を見ているところはある。

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