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サービスリリース時の「コピーとメッセージ」作成プロセスを公開します(NEWT / 令和トラベル)

はじめましての方も、お久しぶりですの方も、こんにちは。令和トラベルでプロモーションを担当している向井愛美です。

具体的には、キャンペーンやセールなどの販促、他社さまとのタイアップ企画、コミュニケーション戦略などが主なお仕事です。加えて、創業期から変わらず、コピーライティングやUXライティング、ブランドまわりも担当しております。創業期からの取り組みを書いた前回のnoteはこちら。

今回はその中でも、コピーライティングについてのnoteです。1年準備しつづけたサービス(アプリ)、NEWTをついに発表する!という場面で作ったコピーについて、その作成プロセスを公開しながら、いつもライティング時に大事にしていることなどをお伝えしたいと思います。

「NEWT(ニュート)」って?

まず、少しだけわたしたちのサービスについてご紹介させてください!先にも書いたとおり、創業から1年間準備をしつづけて、ようやく2022/4/5に発表することができました。

スマートに海外旅行が予約できるアプリ「NEWT」。かんたんに、おトクな海外ツアーをさがせちゃいます。今はハワイだけですが、続々あたらしいエリアをオープンしていく予定です。

オープンにあわせて、いろいろと企画も発表するので、ぜひお楽しみにしていただけると嬉しいです。アプリのダウンロードはこちら

このNEWTを発表した時の、Webページ全体のライティングを担当しました。今回ご紹介する「コピー+メッセージ」は、そのWebページに書かれているものです。

※このnoteでは、下記の「おかえり、海外旅行!」をコピー、「2022年春〜NEWTと海外へ。」までの文章をメッセージと呼びます。Webページのキーコピー「あたらしい旅行、アプリで。」は昨年夏に発表したティザーサイトのコピーを踏襲しています。

こちらはPC版の完成形です

それでは、作成プロセスを3つに分けてお伝えしていきます!


作成プロセス①伝えたいことをリストアップ

今回のリリースは、アプリのお披露目とともに、ハワイツアーの販売開始(=NEWTとして海外ツアー販売のスタート)を意味していました。なので、伝えたいことが比較的多いパターンです。

コピーが最初にバンっと決まっているパターンもあるのですが、今回は重要な要素が抜けてしまわないように、まず、コピー+メッセージで何を伝え切りたいかを箇条書きにすることにしました。

こういった重大リリース時のコピー+メッセージ作成は、社長の篠塚(以下、しのさん)と議論を重ねて決めています。以下は、しのさんから「これは入れたいね!」と最初にもらった内容です。原文ママ。

・ついに待望の海外旅行が戻ってきたよ
・隔離無し
・だから私たちもこれからがんばる
・さぁ久しぶりの海外旅行はNEWTでいこう

そこに、自分が必要だと思う内容をあわせたり、意味を汲んで言い直したり。また議論の過程で、必要な要素が出てきて追加したり。そうしているうちに、入れたい内容は下記でおおよそ固まりました。

・待ちに待った、大好きな海外旅行が戻ってきた
・現地への入国時も、日本への帰国時も隔離は0日になり、旅行しやすい
・わたしたちのサービス(アプリやツアー)も準備万端です
・NEWTはハワイからはじめます
・久しぶりの海外旅行はNEWTで


作成プロセス②伝えたい内容を、「メッセージ」という形にかえる

かっこいい感じで見出しをつけましたが、かんたんに言うと、箇条書きを文章にしていきます。読みやすく、親しみやすく。わたしたちが伝えたいことを、NEWTのトーンに合わせて、NEWTが話しているように。

さらに、この時に大事にしていることは、カスタマーの気持ちに寄り添うこと。書いているわたし自身も海外旅行が大好きなので、その気持ちを一緒に海外旅行に行っていた友だちに伝えるように、今回は書きました。

初稿がこちら。

この初稿から、何度も議論を重ねていきます。こんな話が出ましたというのを、一部ご紹介。

・「戻る」「取り戻す」の繰り返しはやや後ろ向きな印象を与えるので、「Let's go」のニュアンスの方がよさそう
・ハワイからスタートの表現が弱い、意味がはっきり伝わるようにした方がアプリインストール後のUXもよいのでは
・あたらしい旅行体験とは?という印象をもつ、なくてもいいかも
・海外旅行もう行けるよ、という意味をもう少し強めたい

4〜5稿目、中間の頃はこんな感じです。

ここからさらに出た議論もいくつかご紹介。

・この状況での海外旅行は不安も多い。わくわくだけじゃなくて、「安心」な海外旅行に行きたい気持ちをこめる
・文章のブロック数が多くて読みづらい可能性あり、全体的な文字数を調整して読みやすく
・最後に「海外旅行」が2回続くと重たいかも

どうすれば伝わるか検討しながら、時に必要な分解と再構築をします。そして…こちらが完成稿!

※基本的にわたしは、デザインツール「Figma」にそのままライティングするようにしています。カスタマーと同じ視点で調整したいからです。制作時は、デザイナーさんと同時作業なので、ウミガメの位置や文字サイズも微妙に変わっています。


作成プロセス③コピーの案だしと決定

さて、最後の仕上げです。ただ実は、執筆の都合上、プロセス②と③を分けて記載していますが、実際は②のメッセージを制作しながら、そのメッセージに合うコピーをいくつかセットで案出ししています。

もちろんコピーの内容によって、メッセージを少しコピーに寄せるよう調整したり、デザインを調整したりすることもあるので、コピーから決まる方が結果いい時があるのも事実です。(広告をお仕事にしていた時は、先にコピーを決める方が多かったような…)

ですが今回はプロセス①でもお伝えした通り、メッセージを先に固めることに。なので、メッセージ作成中に出たコピー案に、フラットに考えた他案も足して、結果どれがいいか?を検討しました。

今回、出た案の一部がこちら。

・さあ、NEWTと海外旅行へ!
・ハワイ旅行から、はじめます。
・こんにちは、NEWTです。
・あたらしい旅行、はじまります。
・ついにNEWTでスマートに海外旅行へ
・あたらしい旅行、ハワイから。
・すぐそこ、観光開国!
・おかえり、海外旅行! ←採用案

これらの案から、しぼりこんでいきます。いつもコピーを決めるにあたって重要視している項目は下記です。

1. コピー+メッセージで、伝えたいことを表しているか
2. NEWTのブランドに合うか
3. カスタマーの気持ちから離れていないか
4. メンバーがしっくりくるか

上記の4つはすべて当たり前に満たす必要はありつつ、実は今回決定打になったのは4の「メンバーがしっくりくるか」でした。デザインを担当してくれていたインターン生が「おかえり、海外旅行!が、今の気持ちに合っていて好きです。」とMTG中につぶやいたとき、これにしよう!と思ったんです。

きっとまだ、今すぐ海外旅行に行ける人は少ない。けれど、帰国時の隔離が0日になったり、観光客受け入れを再開する国のニュースが増えてきたり、少しずつ海外旅行の足音が、静かに、けれど着実に、聞こえてきていました。

今すぐ行こう!ほど強くなくて、でも海外旅行の戻りを感じさせる「おかえり」という言葉が、わたしにもストンと落ちていたんです。自分と年代や旅行回数もちがうインターン生の気持ちも一緒なら、共感してくれる方もきっといる。そんな自信をもって決定しました。

できた完成版はこちら。

最後に

こちらのnoteは、令和トラベルのアドベントカレンダーの(僭越ながら汗)大トリとして書かせていただいたnoteです。他のメンバーのnoteもとってもすてきなので、ぜひこちらからご覧ください!

また、令和トラベルではまだまだ採用をがんばっています!わたしが所属しているマーケティング事業部でも絶賛募集中です。ご興味持ってくださった方は、ぜひこちらからご連絡ください🙌

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