「MNH×ぺパポン」コオロギガチャに詰め込まれた社会にいいこと②
MNH広報部の瀬島です。
今回は、前回の続きで「コオロギガチャ」がテーマです。
双方の企業が社会課題と向き合って作った商品で、多くのSDGsが詰め込まれています。
今回は、二つの企業がどうやって出会ったのかについてお伝えします。
ぺパポンとの初めての出会いは「紹介」
MNHが最初にぺパポンと関りを持ったのは、今から約4〜5年前のこと。
「調布市内にある福祉作業所を紹介してくれないか」と、小澤社長の知人が訪ねてきます。そのとき紹介したのがぺパポンでした。
ただ、紹介するからには、どのような企業がどういった目的で作業所を探しているのか確認させてもらいました。話を聞くと、バンダイやタカラトミーで使うガチャにダンボールを使用している企業とのこと。今回、その組み立てを一貫して「福祉作業所に依頼したい」とのことでした。
「そういうことなら」と、調布市内でMNHと関わりのある「わかば第一事業所」を紹介しました。そのときは、それ以上に関わりを持つこと無く終わります。
数年後、ふと呼び起こされたぺパポンのこと
数年後、小澤社長が何気なくSNSを見ていたとき、ダンボールに入ったガチャを開ける写真が投稿されていました。
投稿を見た瞬間に「これだ!」と閃いたそう。数年前に、ぺパポンを福祉作業所と繋いだ記憶も蘇ります。
ちょうどその頃に、MNHでは自社の手掛ける未来コオロギをガチャで提供したいと考えていたところでした。
「好機逸すべからず」と言わんばかりに、すぐさまぺパポンに連絡を入れます。ぺパポンもMNHのことを覚えていてくれて、コラボ商品の話をしたときも、すぐに息の合ったような感覚がありました。
「それじゃあ、商売にならないよ」という課題
コオロギガチャの商品化に向けて問題が生じます。ガチャのケースとなる、ダンボールのコストの高さがネックになりました。
福祉作業所に仕事を依頼する上では、その業務内容が複雑なほど作業に時間が掛かります。ものによっては、生産量の頭打ちが低くなってしまいます。
ぺパポンがガチャとして作るダンボールも、多量生産は難しい現状が立ちはだかっていました。月の生産量は1000個が限界でした。
ただ、それではガチャとして商品となったときの売値が高くなり、利益が望めないことが判明します。
「それじゃあ、商売にならないよ」
これが、このときのMNHの内の声でした。
とはいえ、コオロギガチャには「社会にいいこと」が詰まっているわけでMNHも諦めるにはいきません。「どういう取り組みの中だったら売れるか、一緒に考えていこうよ」と、提案したのは小澤社長でした。
しかし、課題は山積み
「一緒に考えていく」は、いいのですが目の前の課題は山積みです。
なぜなら、
「多量に売れる保証がなければ多量には生産出来ず」
それでいて、
「多量に生産出来る保証がなければ多量には売れない」
「ニワトリが先」か「卵が先か」のような話になってしまいます。
ただ、やっぱり商売に大切なのは供給側の体制を整えること。売り上げの見通しがついてから商品を創り出したのでは遅いです。
では、どうしたのか。
続きは次回の記事にて。