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半径1mのお金と経済の話

お金や経済の話はとっつきにくく難しいですよね。ここでは、身近な話から広げて、お金や経済、社会の仕組みなどについて書いていこうと思います。 週一回、金曜(土曜かも)に更新します。 …
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記事一覧

消える労働者、朽ちるインフラ

 先日、埼玉県八潮市で起きた道路の陥没事故では、1週間以上たった2月5日時点でも復旧のめど…

田内学
1時間前
9

円安礼賛ー「過去最高の輸出」のウソ

いったい、どこのどいつなんだ。「日本にとっては円安の方がいい」と言っていたのは……。  …

田内学
6日前
81

阪神淡路大震災と灘校と菊正宗と

背中を突き上げるような激しい衝撃で目を覚ましたのは、30年前のことだ。  一瞬、自分がどこ…

田内学
2週間前
85

正月からの受験戦争と教育格差との戦い

 正月の二日だというのに、都心へ向かう電車で小学生くらいの子どもが塾のテキストを手にして…

田内学
3週間前
91

「ドラえもんの値段」0円か1兆円か?

「スーパードラえもんの価格はいくらだと思いますか?」  あるトークイベントで、会場からこ…

田内学
1か月前
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2024年私の読書ー「不安のインフレ」を抑えるために

この数年、「インフレ」という言葉を耳にする機会が増えた。物価上昇を表す「インフレ(inflati…

田内学
1か月前
158

責められる時代を明るくするヒント

2024年の漢字は、「金」だそうだが、個人的には別の漢字が思い浮かんでいた。 「責」だ。自己責任。責める。責められる。 僕自身、経済の情報に多く触れているので偏りもあると思うが、新NISAが始まり、世界経済や投資に興味を持つ人が増えたように感じている。それと同時に膨らんでいるのは将来への不安だ。24年後半になって、女性誌の企画に呼ばれることが多くなったが、その多くが将来への不安に関する対談や座談会、悩み相談だった。新NISAによって老後に向けたお金を運用しやすくなったのは

次なる一手は『お金の不安』対策! 新作執筆&講演スケジュール告知

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田内学
1か月前
40

少子化対策を語る経済学者の口を塞ぎたい

お願いです。 経済学者の先生、その口を閉じていただけませんか。 思わず心の声が出たのは、…

田内学
1か月前
215

地面師から子どもを守る『合理性』と『幸福度』

深夜の書斎。ひとりパソコンを開き、話題の『地面師たち』をNetflixで見る。 フィクションで…

田内学
2か月前
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「ご褒美」大臣日本と「実力」長官アメリカ

 末は博士か大臣か。  かつての日本で、有望な子どもたちに向けて使われていた言葉だ。大臣…

田内学
2か月前
80

天丼が食べれない男のインバウンドへの恨み節

ランチを少し奮発しようと思って、近所の天ぷら屋に向かった。平日の昼どきはコース料理だけで…

田内学
2か月前
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恐竜が動く街の人口減少危機

(タイトルは、本文を読んだchatGPTにつけてもらいました) 駅前に立つ巨大な恐竜の像が動き…

田内学
2か月前
98

エネルギー政策の底にあいた穴

永遠に水を汲み続ける罰というものが存在するそうだ。 ギリシャ神話に登場するダナイデスという娘たちは、水がめを満たすために水を汲み続けているのだが、底に大きな穴が開いているせいで、永遠に作業を終えられない。 この神話が、いまの日本の状況に思えてならない。 自民党の政権運営は混迷しそうだが、経済対策の大きな柱の一つはガソリンや電気代の物価高対策になりそうだ。 電気代が上がっても、政府がお金を払ってくれるなら、個人としては嬉しい。しかしながら、そのお金はダナイデスの水がめのよ