考えごとして、運命を探して、ここじゃない世界に行きたい。旅のおともをしてくれる本たち
旅先で買った本には特別な思い出が残っている。本棚から手にとったとき、「この本はあの街のあの本屋さんで買ったのだ」と、その土地で見た夕焼けの色とか、本屋さんの匂いとか、書店主さんと交わした会話を思い出すことができる。その土地の独自の本ではなくても、旅先で買った本には特別な思い出がずっと残り続ける。
かといって旅先で買った本をそのまま旅行中に読むのかというと、そうでもない。そのまま鞄に入れて持って帰ってきて、ゆっくりと家で読む。
旅先で開く本は、読み慣れていて、自分の心を落ち