魂の着ぐるみ
ものすごく小さい妖精を見ても、虫だと思ってスルーしている現代人。
存在してないことがアイデンティティの「無」は、本物の食品よりも高い、食品サンプルに憧れています。
似てない似顔絵を専門で描いてる似顔絵屋さんに、似てない自分の似顔絵を描いてもらいましょう。
それは、コンビニ弁当を再現した手作り弁当のように魅力的です。
身長1光年の宇宙人は、上半身と下半身の年齢が、1光年分ズレている。
改札を通らずに駅構内へと入っていく鳩。無賃乗車するハエ。
動物たちは、経済社会の外にいる。
手に入った途端に薄れてしまう魅力。
所有感の代償。
手に入ってないというイリュージョンのほうに、価値があるのかもしれない。
ヒーロー特撮に出てくる怪人っぽい姿をしている、本物の生物兵器。
彼らは自分のことを、着ぐるみと呼んでいる。
体は着ぐるみ。
魂の着ぐるみ。
高次元から声をあてていた声優さんが交代することで、少年たちは声変わりを迎えます。