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あなたの身体を持ってきてください展

2022年の11月初旬に、表参道にある tentplant というギャラリーで、感覚と気づきをテーマにした個展を開きました。

今回は、その時に展示した作品をご紹介しようと思います。


まず初めはこちらの「固定観念のバリア」という作品です。

展示会場の入り口にスリッパと線を設置することで、「靴を脱ぐべきか?脱がないべきか?」という葛藤を生じさせました。

この葛藤を、目には見えない「固定観念のバリア」として展示しました。


続いてはこちらの「日々の気づき」という作品群です。

生活の中で気づいた何気ない事柄を、文章作品として展示しました。


次は「体重計の形をした本」という作品です。

これは、新しい形の文章メディアを作るという試みです。 体重計も捉え方を変えると、「重さで文字を読み進められる本」と言えるのではないかと思いました。


こちらは「小人の気配」という作品です。

足場の横に小人サイズの足場を設置することで、小人の気配を感じさせるという試みです。

ちなみに足場の先の壁には、身体のサイズにまつわる気づきの絵を展示しました。


「擬人化」

これは、お肉屋さんでよく見かける「擬人化された豚や牛の絵」を、もう一度擬人化するという実験です。 擬人化されたものをもう一度擬人化することで、概念の逆輸入を試みました。


「価値を触る方法」

福沢諭吉がプリントされた紙に価値があると集団で思い込むことで、私たちは一万円分の価値を、触ったり持ち歩けるようになりました。


「正しい1cm」

私たち人間は、定規がなければ正しい1cmを測ることができません。


「並行世界ワープボタン」

並行世界にワープすることができるボタンを設置しました。私たちは日々、何かしらの選択をすることで、その選択によって生まれる異なる未来の世界に移動しています。


「感覚と気づきの図1〜62」

日々収集してきた感覚や気づきのスケッチを展示しました。


続いては「感覚と気づきの机」という一連の作品群です。

日々気になっていたり考えていたことを、関連する立体物とともに机の上に展示しました。


「カップ麺(空腹の時に食べる味)と(満腹の時に食べる味)」

全く同じカップ麺でも、お腹が空いている時に食べるカップ麺と、お腹がいっぱいの時に食べるカップ麺とでは、おそらく味が異なります。

「線」

紙の上に落ちた髪の毛風の線を、紙にプリントしました。

「ワイヤレスな脳」

紙が発明されたことで、人間は脳の外側でも記憶できるようになりました。紙はワイヤレス化された脳なのです。

「地球のサイズ」

アリにとっての地球と人間にとっての地球はサイズが異なるように、あなたにとっての地球とあなたの知り合いにとっての地球も、若干サイズが異なっているのです。

「空き地までのルート」

子どもの頃からいつもドラえもんを観ていたのに、のび太の家から空き地までの行き方を、私はいまだに知りません。

「時間の迷子」

世界中の時計が一斉にハッキングされたら、私たちはみんな、今が何時なのか分からなくなります。

「夏祭りの記憶を蘇らせる香水」

虫除けスプレーの匂いを嗅ぐと、夏祭りの記憶がフラッシュバックしませんか。

「秒速3.2ミリメートルの名前」

自分の名前のスピードを計算してみました。僕の名前は長さ23mmで、書き終わるまでに7.2秒かかるので、秒速約3.2mmだということが分かりました。


「落ちている?置かれている?」

パネルをあえて床に落ちているように置きました。


「リードに繋がれたラジコンカー」

リードに繋がれたラジコンカーを散歩しながら歩いてもらうというインスタレーションを実施しました。散歩前と散歩後で、柱に繋がれたラジコンカーの見え方が変化します。


「歩く時の注意」

私たちは歩く時、足の動かし方を全く意識していません。


「マグカップ(マグカップ味)」

食器の味を意識したことはあるでしょうか。マグカップにも、実はマグカップの味があるのです。


「ガラスに映る他人」

この作品をスマホで撮影すると、ガラスに映った自分の影が、まるで他人になってしまったかのような錯覚に陥ります。


最後に「お土産コーナー」も作ったので、そちらもご紹介します。

自分の気づきを世の中に発表することができて、とても幸せでした。

ちなみに、今回ご紹介できなかった作品は、Instagramやポートフォリオサイトでも公開しているので、興味のある方は是非ご覧ください。

Instagram : https://www.instagram.com/gainenm/?hl=ja

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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