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その日にしか、その本を読めないとしたら何を選んでどこまで読むか #05
ケーキなんて切れなくても生きていけると思ったけど、ケーキが切れなくて苦労している人もいる。
特に義務教育期間は苦労する。
自分もそうだったけれど、みんなと違うことがしたくて目立とうとする。かなり目立ってしまうと、逆に恥ずかしい。
そんなジレンマにずっと苦しんできた。
非行にはしりかけたこともあったけど、親や先生の悲しそうな表情をみてやめた。日頃から必死で育ててくれたり、勉強を教えてくれたり、心配してくれた。きっと、今だけなんだろうなと思った。心配される時代は…。
大人になって改めて思う。気づいたら、親くらいしか本当に心配してくれないし、それ以外にも関係を深めようとすると、これがなかなか難しい。
今日の1冊はそういう親や先生、それ以外の人々と関係をうまく保てない少年や少女の発達障害詳しく書かれている。
けっこう、この本を読んで自分も同じような境遇に置かれていたなとか、一歩道を踏み外していたら非行に走っていたかもしれないなぁと考えさせられるだろう。
宮口幸治さん 「ケーキの切れない少年たち」 新潮社
本当に気持ちがわかる!って人じゃないと読んでいて楽しくないかもしれない。共感できるとより一層、非行少年・少女たちの気持ちがわかって、彼らの苦しみを理解しようと思う。
非行にはしる理由は絶対になんとなくではないし、発達障害からの苦しみもある。
私も病院で発達障害の可能性があるかもしれないから、検査してみる?と尋ねられたが、診断される恐怖で断った。
うつ病も発達障害が原因かもしれない。
けど、精一杯生きることにした。理由なんて腐るほどあるし、自分を知るためにも今日の1冊を選んだ。
自分の症状と向き合うのは結構きついし、正直ケーキを7当分してとか言われたらできないかも。
悪いことをして怒られて反省しているふりして、本当はなんで怒られているんだろうという疑問や怒りが私にもある。怒ってきて腹たって衝動的に…とか当てはまることが多すぎて怖くなる。
発達障害だから犯罪していいわけではないけれど、もっと世間から理解されて放置されるんじゃなくて皆んなで見守ってあげたり、世の中全体で育てていって欲しいと思う。
もうすぐ30。だけど、社会からは見守って欲しいし、仕事でミスしてもより寛容な世の中になってほしい。
世間て、いかに発達障害やうつ病からくる衝動性など理解されないことが多い。厳しすぎるよ。
甘いだけの言葉で片付けてはいけないと思った1冊。