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本を読まない私

私は本を読まない。
でも、ブログは本を読む派に牛耳られていると思う。みんな本で得た知識や考え方をもとに、いっぱい面白いことを書いてる。
でも、たまには本を読まない側の人の話も聞いてほしいなあと思う。

みんな本を読むんだ

私の周りには読書家が多い。

まず健文会(仲良し4人組)。本を持ち歩いたり、作家さんの話で盛り上がったり。みんな本を読む人たち。
次に大学の友達。図書館でたくさん本を借りたり、そもそも文学を専攻していたり。結構本を読む人たち。
次に高校の友達。最近読んだ本を紹介してくれたり、本を貸したらすぐ返ってきたり。わりと本を読む人。
最後に両親。地味に本棚があったり、好きな作家がいたり。忙しいけど本を読む人たち。

本を読まないのは、私と妹だけ。
私と妹は「読まない」のyの音すら存在しないほど読まない。

暇だったので図にしてみた。

(図では母と私がほぼ同じになっているが、間に2キロあると思って欲しい)

じゃあ、なぜ本を読まない

私には読む習慣がない。全くない。
だから「本を読もう」と思わない。その発想に至らない。

ただ別に本が嫌いなわけじゃない。
辞書や専門書に侵食されているが、私の机には2冊の小説がある。『推し、燃ゆ』と『明け方の若者たち』だ。この2冊だけ、これだけは読む。

本を読むことはできる。ただ読まないだけ。
cannotではないのだ。

今ちょうど妹が寝室に来たので、インタビューしてみた。

Q1: なんで本読まないの?
A1: 活字が受け付けない。

Q2: 本読むのは嫌い?
A2: 別に嫌いじゃない。東野圭吾とか読むよ、年に一回だけど。

Q3. 本を読む習慣は?
A3: ないね。進んで本を読もうと思わない。

私とほぼ同じだ。
(夜中4時に答えてくれた妹ありがとう)

いつから読まなくなった

こんな私だが、意外にも幼稚園〜小学校時代には本を読んでいた。

幼稚園年長の私は外遊びを断り、『わんぱくだんのかいていたんけん』を読みながら、「男子のままごと」をよく観察していた。

小学校のとき、私は図工に次いで、図書の時間が好きだった。3.4.5年生で『若おかみは小学生』『黒魔女さんは通る』『マジック・ツリーハウスシリーズ』の図書室にある分は大体読破した。また6年生には『ハリーポッター』にハマり、図書室で行方不明となっていたもの(不死鳥上巻、謎のプリンス上巻)以外は全て読んだ。
いたって、少し本を読む、どこにでもいる小学生だった。

だが、中学生で状況が変わる。
通っていた中学校の図書室のアクセスがあまりにも悪すぎた。僻地すぎたため、本を借りる/返すのがとにかくだるかった。
結果、学校全体でみんな本を全然読まなくなった。
一度本を読まなくなると、新しく本を読むときにかなりの気合いが必要になってしまう。
こうして、本を読まない側の人間になった。

本を読まないデメリット

本を読まないことから生じるデメリットを、本を読まない側の視点で考える。

第一に、国語の点数が低く悲しくなることだ。
言葉の意味がわからない。漢字がわからない。与えられた文に対する先生の解説がよくわからない。

第二に、文章力がなくて悲しくなることだ。
読みやすい+人を惹きつける構成がわからない。まあデータ、インプットが少なすぎるので、アウトプットしてもより良いものができるわけがないという話だ。

第三に、教養がなくて悲しくなることだ。
有名な小説、作家、何もわからない。私自身、健文会で話についていけずふーーーんふーん(   ¯꒳¯ )ってなることが多い。

本を読まないメリット

そんなに悲しくなるんだったら、本を読めよと言いたくなるかもしれない。
でも本を読まないのにもメリットがたった一つだけある。

それは「楽しみがいっぱいある」ということだ。

面白い作品と、たくさん初めましてができる。
その楽しみ。

あと、友達からきままに本を紹介してもらえる。
本を読まないんだから、好きなジャンル、嫌いなジャンルもまだ決まっていない。
だから色んなジャンルの本を紹介してもらえる。(まあそれで読むかどうかは別問題だが)
本について話すことはできないけど、本について偏見や先入観なしにまっすぐ聞くことができる。
健文会の話だってそうだ。ふーーんふーんってなるけども新しいこと知れたなーー嬉しいなーーって毎回なる。

他力本願的な思考だが、未来をポジティブに捉えれば、本を読まない今もそんなに悪くない。

意外とあります、読みたい本

こんな私でも読みたい本はある。
いくつか挙げておこう。

  • 齊藤彩『母という呪縛 娘という牢獄』

  • 宇佐見りん『かか』

  • 池井戸潤『オレたちバブル入行組』

  • エスペラントの入門書

  • 英語話者向けの日本語文法本(留学先で買ったから持ってはいる)

これを全て読むのはいつになるのか……
きままに読みたいなと思った時に読もうとは思っている。

本を読まない私

私は本を読まない。

本は読まないけど、本は嫌いじゃない。
本は読まないけど、本について考える。
本は読まないけど、本を読んで勉強できる。
本は読まないけど、文章を書くのは好き。
本は読まないけど、今のところ楽しい。

でも健文会のブログを見ていると、私もみんなみたいに人を惹きつける文章を書きたいなってなる。本をやっぱり読むしかないのか。


うーーーーん。

もう少し言語学の専門書だけを読む生活は続きそうかも。

てなわけで、健文会の某メンバーさんへ。
借りた本を返すのはもうだいぶ遅くなりそうです。でも言語が関わる話だから面白そうやなーーとはずっと思ってる。気合いだけが足りない。
ごめんなさいね。

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