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#25 新生児のいる暮らし〜パパの視点から〜
先月、ついに念願の第一子が誕生した。
出産のことや子育てのことは、これから書き綴っていきたいと思っている。
将来、子供に「あのときこんな感じだったよ。」と
伝えられる日が来るのがとても楽しみだ。
そのときに向けて記録として残していきたい。
黄疸の処置で退院が1日伸びてしまったが、
ついに『すくわーと』が病院から帰ってきた。
黄疸の影響で白目の部分が黄色くなっていて、
肌も若干、黄色っぽい感じだった。
黄色がかっていることに不安を覚えたが、
手に指をつかませるとすごくしっかりと掴んでくれた。
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ついに始まった、新生児のいる暮らし。
妊娠がわかってから約10ヶ月。
ずっとこの日を楽しみに待っていた。
寝ている『すくわーと』をずっと見ていても見飽きない。
寝ている途中、突然呼吸が速くなったり、
モロー反射で手と足がピクピク動いたり、
踏ん張った拍子にオナラが出たり…
自分のオナラの音でびっくりして
寝られない不機嫌になっているのを見て、
とても微笑ましく思った。
泣き出す時には、
最初に顔が梅干のようにくしゃっと赤くなって、
ちょっと経ってから泣き声を出していた。
泣くことに一生懸命になりすぎて
息を吸えなくなっているのも可愛らしかった。
光や音の感覚はまだまだの様子で、
動くものを目で追ったり、
音が鳴る方を向いたりはできなかった。
新生児と触れ合うのがはじめてで、何もかもが新鮮。
初めてのオムツ替えは、ちゃんと汚れを拭き取れているか、
おむつがきつすぎないか、
変な体勢で体が痛くなっていないか心配だった。
オムツ替えの時におしっこの噴水が発生したり、
うんちがこちらに向かって飛んできたりした。
普通なら不快になるのに、我が子のおしっこやうんちは、
夫婦二人で笑って楽しめた。
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沐浴は、両親学級で学んだはずなのに、
ほとんど全てをすっかり忘れていた。
一番最初の沐浴は、大号泣だった。
授乳から1時間空けてから沐浴をしたかったが、
空腹のためにぐずり始めてしまったし、
こちらの手際も悪く、変に緊張が伝わって不安になってしまったのかもしれない。
回数を重ねるごとに、手際よくスムーズにできるようになっていき、
沐浴の時に笑顔が見られるようになってきた。
『すくわーと』は、母乳とミルクの混合で、
好き嫌いせず、とてもよく飲んだ。
食い意地を張るあたりは、むぎたに似たのかもしれない。
「もっと、もっとちょうだい」と欲しがるのに、
飲みすぎてしまって吐き出してしまうこともあった。
初めて吐いた時は、原因がわからなくて、かなり心配した。
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『子供が生まれたら自分の時間は無くなるよ』
と多くの育児経験者の方々から聞いていたが、
予想を上回っていた。
特にうまれたばかりの『すくわーと』を、
ずっと見ていたいし、ずっと見ていないと不安だった。
特に夜寝ている時は、
ミルクの吐き戻しがないか、呼吸が止まっていないか、
気が気ではなかったし、
2時間おきにミルクを欲しがり、
抱っこをしても泣き続けていて、
どうしていいのかわからない時もあった。
子育ては、こんなに大変な日々の連続なんだと知り、
この経験をしてきたすべての人に尊敬の念を抱いた。
『親は偉大だなぁ』としみじみ思った。
今更になって親のありがたみを感じた。
幸いなことに仕事で長期の休みをもらうことができた。
『すくわーと』のそばで毎日、成長を感じていきたいと思う。