見出し画像

【深イイ言葉】初心忘るべからずの本当の意味とは

こんにちは。

早くも6月になりましたね。ジメジメして嫌な気分になります。
4月に入社した新卒が仕事にも慣れてきて少しだけ「人間性」に変化が出る頃かと思います。

この時期になると会社では「初心忘るべからず」を合言葉に、安全対策や品質対策を強化する動きが活発化するのですが、
みなさんは「初心忘るべからず」の真意をご存じでしょうか?

おそらくほとんどの人が「初心忘るべからず」=「未熟だった頃の気持ちを忘れてはならない」と認識していると思います。
間違いではないのですが、これだと真意の半分しか理解できていないことになるので、もったいないですよね。

せっかくなので、この記事で真意を理解し、新卒へのドヤ顔ネタの一つになれば幸いです。


1.初心忘るべからず3箇条

まず、「初心忘るべからず」の真意は「人は常に未熟であることを忘れてはならない」です。
どうですかね?若干、認識が異なっていませんでしたか?

俺は昔から「初心忘るべからず」=「未熟だった頃の気持ちを忘れてはならない」が真意だと思っていました。
会社でも「慣れた作業も新人の時の慎重さを忘れずに、リスクと向き合いましょうね」と指導していましたもんね。

では「人は常に未熟である」とは何なのでしょうか?
「人は常に未熟である」=些細なことでも異なる環境や状況に対面した人間は未熟となる。
と、いうことだと僕は思います。

たとえば、いつもの時間に、いつもの慣れたルートで通勤していたとしても、
道路の工事で迂回しなければならない状況に対面した人は、その通勤ルートの「未熟者」になる。
なので、いつも以上に交通状況に注意しながら迂回しなさい。

ということだと思います。(伝わりますかね・・・)

そして、初心忘るべからずには3つの想いが込められています。

1⃣ 是非の初心忘るべからず
2⃣ 時事の初心忘るべからず
3⃣ 老後の初心忘るべからず

わかります?

僕は「??('Д')」でした。

ただ、これを理解すると「なるほど・・・・深いな~~」となりますね。

2.初心忘るべからず3箇条の意味

1⃣ 是非の初心忘るべからず
是非(ぜひ)とは是(成功)、非(できない)という意味です
なので、「できない物事を乗り越えてきたから成功した今がある」という意味になります。

つまり、「どんな困難でも乗り越えられる実力がある」ことを忘れてはならない。
後の困難に対して、人は常に未熟となってしまうが自信を持ってガンバレ!ということでしょうね。

不安に押しつぶされそうな時は、鏡を見て、そこに映った「様々な困難を乗り越えてきた自分」と会話してみると
気持ちが楽になると思います。

2⃣ 時事の初心忘るべからず
次に「時事の初心忘るべからず」ですが、これは一般的に認識されている意味に近いでしょうかね。
時事とは「その時の環境や条件」となるので、意味としては
自分にとっては同じ作業でも、環境や条件が異なれば人は未熟者になる。ということだと思います。
マンネリ化した作業に流されるだけではなく、チャレンジ精神というか、向上心を持って活動しなさいと。

さらに、この言葉の深い理由が、
時事の初心=「やらなければならないルールはちゃんとやりなさい」。ということです。
それが出来て「いつも通り(普通)」なのだと。
これは、正論に近いと思うのですが、それ故に反感も大きくなりますよね(-_-;)

同じ作業でも、初心者のように毎回点検や確認を慎重にすると効率的に作業できるわけがない!!!
やったほうがいい、むしろやるべきだ。と認識しながらも効率(時間)が許してくれません。
それを、「忙しいからやらねぇ!」って、非常に自分勝手な考えだな~と思いますが、
それが普通だと思っています。

ですがね、やってられないよ!の反感に対しては一言ガツンと言われました。

「だったらテメェの技術を磨け!」と。
やらなきゃならないことを無視することでしか出来ないから未熟者なんだと。

もうね。フラフラになるほど衝撃的でした。
確かに、本当にやる必要がある重要なことって、だいたい面倒な内容ですもんね。
それを、「忙しいからやらねぇ!」って、自分勝手な考えで言い訳している人間はいつまでたっても未熟者だということです。。

どんなに悪条件な状況になっても「本当に必要なこと」を無視せずに出来る人間を目指して日々精進します。

3⃣ 老後の初心忘るべからず
これは読んで字のごとく年を取ってから当てはまる言葉になります。
ただ、誰しも「年をとってまで初心に返りたかねーよ!」と仰りたいと思いますが、

この「老後の初心忘るべからず」は、まさにそういった年寄りの甘えに対しての言葉です。

老後の初心とは、ズバリ「老人には老人にしかできないことに直面する。それ即ち初心(未熟)」だということです。

年寄りだからできるわけねーよ!と腐るのではなく、年を取った今だからできることに全力を注げということですね。

なるほど~~~( 一一)
メカラウロコです。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか?

昔から使っていた「初心忘るべからず」にこんな深い意味が込められているとは思いませんでした。

昔の人の感性は本当に勉強になります。

今回の「初心忘るべからず3箇条」を残された方は世阿弥(ぜあみ)という方です。

世阿弥(ぜあみ)さんは父の観阿弥(かんあみ)さんと共に、南北朝から室町時代初期にかけて、能を形や内容を洗練された芸術に確立した能楽師だそうです。

能楽は、日本の伝統芸能であり、その世界でも有名な世阿弥(ぜあみ)さんが残された名言ですから現代人のゆとり感性には刺さりますね。

他にも明言を残されているようなので、興味がある方は調査してみるのも面白いのではないのでしょうか?

それでは、以上になります。

#振り返りnote

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?