ごみ収集の舞台
ごみ収集のお兄さんたちは、
福岡の街では、街も人も寝静まったときに活動する。
夜は俺たちの出番だぜ!と言わんばかりに
車も通らない道を堂々と走り回る。
歩道に手を振って客席を喜ばせることはないけれど、パレードの如く歩き回ってみんなの家庭のゴミ袋を一つ一つ丁寧に回収してくれる。
それがとても魅力的だ。
そしてかっこいい。
少し前に深夜の外を徘徊していたとき、
街中を勢いよく走り回って、掛け声と共にトラックにゴミ袋をつめるお兄さんの姿をみた。とても楽しそうで、目が離せなかった。
キラキラしてて羨ましかった。
そーれっと投げ込まれるゴミ袋たちも生きてる気がした。
福岡の街では、朝の陽が指すタイミングで、表舞台に立つことは無いのかもしれないけど、深夜の特定の日にちだけは彼らのパレードの舞台であり、私の密かな楽しみだ。
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