創世記8：1 ～ 5★2020.12.16掲載分
デボーションガイド＊ハーベストタイムより
【御言葉】創世記8：1 ～ 5
1 神は、ノアと、箱舟の中に彼といっしょにいたすべての獣や、すべての家畜とを心に留めておられた。それで、神が地の上に風を吹き過ぎさせると、水は引き始めた。
2 また、大いなる水の源と天の水門が閉ざされ、天からの大雨が、とどめられた。
3 そして、水は、しだいに地から引いていった。水は百五十日の終わりに減り始め、
4 箱舟は、第七の月の十七日に、アララテの山の上にとどまった。
5 水は第十の月まで、ますます減り続け、第十の月の一日に、山々の頂いただきが現れた。
《参考》
神の守り
＊心に留める
「心に留める（覚えている）」とは、どういう意味なのか。
（1）この言葉は、「忘れていない」ということではなく、心に留めている対象（方舟に中の人間と動物）に対する「行動」を指す言葉。
神は、箱舟の中の人間と動物を守るために行動を起こされた。（創19：29、出2：24、エレ2：2 など参照）
創世記19：29 こうして神が低地の町々をこぼたれた時、すなわちロトの住んでいた町々を滅ぼされた時、神はアブラハムを覚えて、その滅びの中からロトを救い出された。
出エジプト記2：24 神は彼らのうめきを聞き、神はアブラハム、イサク、ヤコブとの契約を覚え
エレミヤ書2：2 「行って、エルサレムに住む者の耳に告げよ、主はこう言われる、わたしはあなたの若い時の純情、花嫁の時の愛、荒野なる、種まかぬ地でわたしに従ったことを覚えている。
（2）これは、契約関係を前提として語られる言葉。
この時点でノア契約はまだ結ばれていない、その預言は創世記6：18 で与えられていた。「しかし、わたしは、あなたと契約を結ぼう。」
創世記6：18 ただし、わたしはあなたと契約を結ぼう。あなたは子らと、妻と、子らの妻たちと共に箱舟にはいりなさい。
神はノア契約を前提とし、箱舟の中にいた人間と動物を守るために神が行動を起こされた。この真理は、新約時代に生きる私たちにも適用されている。私たちは決して神から見捨てられていない。
＊風を使って
（1）神が風を使って、地から水を取り除かれた。創世記1：2 の内容とよく似ている。「地は茫漠として何もなかった。やみが大水の上にあり、神の霊が水の上を動いていた。」
創世記1：2 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。
創世記8 章は、創世記1 ～2 章に記された「天地創造のテーマ」の再現。乾いた土地が現れ、そこに植物が生長する。
（2）2 節に入ると、地下の水源が閉ざされ、天からの雨がとめられた。2 つの水源からの増水が終わった。
（3）3 節に入ると、150日の終わりから水は、徐々に地から引き始め、蒸発によって水が減り始めた。
（4）4 節では、第7 の月の17 日に水位がかなり下がり、箱舟はアララテ山の上にとどまった。アララテ山の標高は5,000 ｍ以上もある。箱舟が頂上にとどまったというより、山麓のどこかに漂着したと解釈するほうが無難だ。
（5）5 節では、第10 の月までに水が更に減り続け、第10 の月の1 日に山々の頂が現れた。最初は高い山々から、次に低い山々が姿を現している。
★いかなる試練（大洪水）が襲ってきても、私たちには神の守りがある。その試練（大洪水）は必ず過ぎ去る。人間に信頼を置く者は、また失望させられる。変わることのないイエス・キリストの愛を見上げて歩む人は、幸いです。イエスの愛によって励ましを受け、試練を乗り越えよう。
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