「ぜつめつきぐしゅってなぁに?」/グラレコ風イベントレポ
暮らし方研究所運営/イラストレーター
ちょろぼー(@mmfum_design)です。
NPO法人ESD-J主催「第4回 ESD CAFE ぜつめつきぐしゅってなぁに?」に参加しました。
ESD CAFE は、未来を変えるひとづくり(ESD)について対話する場で、今回はスナドリネコという絶滅危惧種にスポットを当て
「私たちも動物も地球に生きる一員として何が出来るか」をテーマにした内容でした。
日本でただ1人のスナドリネコ研究者であるスズキ・アイさんが研究している、スナドリネコの生態や、なぜ絶滅しそうなのか?そして保全の課題など自分なりに感じたことをイラストでまとめてみました。
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スナドリネコを知っていますか?
子供向けのイベントということもあり、スライドは写真中心でとても分かりやすくまとめられていました。
特にスナドリネコの母親が子猫に魚の捕まえ方を教えている動画では、
「水に飛び込んで魚をくわえるんだ!」など、生態がよく分かって面白かったです。
1)スナドリネコってどんな生き物?
・湿地に住み、魚を獲って食べる珍しい生き物。
・手に水かきがある!
2)スナドリネコの研究方法
・生息数が少なく姿を見ることが難しいため、「うんち」から情報収集!
・足跡やカメラの設置により生息場所を見つけることも。
3)スナドリネコはなぜ絶滅しそうなの?
・近くで暮らす人間もスナドリネコと同じように魚を獲って食べる。
人間は必要以上に魚を獲ってしまう。
・スナドリネコの住処である湿地を人間が開発し、田畑や住宅に変えてしまった。
\スナドリネコ親子の生活を紙芝居で深く知ろう!/
スタッフの方が手作りしたという紙芝居はイラストもストーリーも本当によく考えられていて、子供達も真剣に見入っていました。
物語の中では、食べるものが無くなったスナドリネコの母親が子猫のために危険をおかして人間の住む村へニワトリを襲いに行き、運悪く捕まってしまいます…
悪いのはニワトリを盗むスナドリネコ?
本当に考えさせられる内容でした。
\すばらしきおやつタイム!!/
紙芝居のあとは、おやつタイム!!
丁寧に淹れたコーヒーと、手作りのお菓子が並び、まさにカフェ!!
ゆったり30分ほど休憩時間が取られ、講師の方と参加者の皆さんでのんびり交流することができました。今回親子参加の方が多かったのですが、子供は子供同士遊ぶことも出来て、大人同士の会話も楽しめている印象でした。
\いよいよ、スナドリネコを守る方法を考える時間です!/
3つのグループに分かれてそれぞれの立場で解決策を模索します。
<グループ1>
スナドリネコのお母さん VS 村のお母さん
<グループ2>
動物を守る国際NGOのリーダー VS 村の発展を願う村長
<グループ3>
スナドリネコを敵対視する村人 VS スナドリネコが好きな人
私は、スナドリネコの保全よりも村の発展を願う村長の立場で考えました。
対立する立場の国際NGO側からは、
「スナドリネコを殺すことは違法だから逮捕される」
「持続可能性について村人に教える」
という意見が出ました。
それに対して村長の立場である私は、村では大切なニワトリを襲われ悲しんでいるのになぜスナドリネコを保全しなければならないのだろう?と、ちょっと悔しい気持ちを感じました。
同じ村長チームだった小学生の女の子も、
「大事なにわとりを襲うネコが悪い!」
と、難しい課題を自分なりに考えストレートな意見を出してくれました。
結局私たちのグループはなんだかぐちゃぐちゃになりつつも、「スナドリネコを保全しながら村が長期的に発展できるようNGOと村が継続的に話し合っていく」というような形に着地…できたのかなぁ?
いやほんと、難しいなぁと思いました。どっちの気持ちも分かるから。
そんな動物保全の最前線で活動されているスズキさんは本当にパワフルで素敵な方でした。
最後に
私の田舎では、人里に野生動物が下りてきて田畑を荒らすことが問題になっています。
私の母がさらに山奥に住んでいた子供時代、動物の姿を見ることも、まして田畑を荒らされることもなかったそうです。
自然が今よりもっと豊かで、人と動物の棲み分けがちゃんとできていたのだろうと思います。
今回のイベントテーマは遠い外国の問題ではなく、私たちのすぐそばで起こっている問題にも同じことが言えるなぁと感じ、限りある資源を大切にする暮らし方をさらに深めたくなりました。
最後に軽く自己紹介を。
豊かだったと言われる過去の暮らしから、私たちは何を学び現代に活かすことができるのか?をテーマに【暮らし方2.0】を考えるブログを運営しています。
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