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#エッセイ
こんにちは! 松本路子マガジンです
マガジン始めました月間4〜7回の新作記事を目指しています。現在制作中のニキ・ド・サンファルの映画のこと、世界各地のアーティストたちとの出会いの物語を中心に、折々の写真やエッセイを掲載していきたいと思っています。内容はいろいろですが、まずは以下の興味ある8本の幹から枝葉を伸ばします。ご購読いただけたら嬉しいです!
Contents 記事の主な内容○ニキ・ド・サンファルとの出会いの物語&アート・フィ
季刊『手紙』のこと。続編
季刊『手紙』第十号に書いた「アボカドの木へ」を読み返していて、この小冊子を編集・発行していた楢崎汪子(ならさき ひろこ)という女性のことが気になった。「20世紀日本人名事典」によると、編集プロデューサーで、1925年に生まれ、1987年に62歳で亡くなっている。『手紙』は1987年の6月刊の十二号が最終号なのだろうか。
原稿依頼時には必ず直接お会いしているはずだが、記憶にない。彼女の仕事を知るに
ファルフ・ルジマトフ ~撮影ノオト~
ダンサーの肖像身体と精神から余分なものをそぎ落とし、すっくと立つたたずまいの美しさ。その姿は舞台にすべてをささげる求道者のものだ。私はダンサーに魅せられた理由(わけ)はそこにあると思っていた。だがダンサー23人の肖像を写真集として編んでゆくと、そこにはまた別の顔が見え始めた。
求道者であると同時に、全身で快楽に身をゆだね、生を束縛するものから無限に自己を解き放つことを誘惑する存在。私は写真集『D
ニキ・ド・サンファル ~撮影ノオト~
パリ郊外の自宅にて。カラフルでエスプリあふれる女性像で知られるフランスの造形作家ニキ・ド・サンファル。彼女と初めて会ったのは1981年、パリ郊外の自宅を訪れた時だった。かつて宿屋だったという石造りの家の扉が開くと、女主人が出迎えてくれた。ダイナミックな作品とは対照的な、繊細で神秘的な雰囲気を漂わせた人だ。
居間に通されたとたん、その彩りの鮮やかさに思わず歓声を上げた。まさに作品世界そのもの。机、