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季刊『手紙』のこと。続編
季刊『手紙』第十号に書いた「アボカドの木へ」を読み返していて、この小冊子を編集・発行していた楢崎汪子(ならさき ひろこ)という女性のことが気になった。「20世紀日本人名事典」によると、編集プロデューサーで、1925年に生まれ、1987年に62歳で亡くなっている。『手紙』は1987年の6月刊の十二号が最終号なのだろうか。
原稿依頼時には必ず直接お会いしているはずだが、記憶にない。彼女の仕事を知るにつけ、当時、毎日が締切といったあわただしい日々を送っていたのが悔やまれる。
楢崎汪子は機関誌『草月』の編集長などを経て、現代詩人の詩を地下鉄の通路に掲示する「地下鉄の詩運動」を初めた。この運動については、関心があったが、彼女の進めたプロジェクトだとは知らなかった。掲示した詩をまとめた『地下鉄のオルフェ』(1981)『街頭の断想』(1983)という詩集も編集・出版している。編集プロダクションを立ち上げたのは、こうした本の出版のためだろうか。
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