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[詩]運命の音に、今日も耳を傾けて

いつか世界でたったひとりの大切な誰かに出会うため。

いつか、たくさんの人の中から私のことを見つけてくれる、そんな人がいると信じているから。

そんな貴方に出逢いたいから。

その人は、私が月を見上げると、一緒に見上げてくれる、そんな人。

その人は、私が目を閉じて、この世界の音を聴こうとするとき。微笑みながら一緒に目を閉じて音を聴こうとしてくれる人。

その人は、道端に咲いている花をできるかぎり踏まないように歩けるそんな人。

その人は、都会の忙しなさよりも、田舎の稲の揺れる音を心地よく思う人。

その人は、自分が言おうとしている言葉が、相手を傷つけることになると、発する前に気づくことができる人。


今はきっと絶望の中にいて、光が差し込んだり、引っ込んだりしていて、

「なにもできてない」と泣いている君は、

そんな今日だって、頑張って生きている

いつか、まだ知らない貴方に出会うために

私の出逢いたい人は、きっとこの世界にいるはずだから

出逢えるはずだから


私も貴方を待っているから

どうか、生きててください


もし出逢えたなら、

きっと。

互いにしか分からない音で。


だからいつだって世界の音に、

隣にいる誰かの心の音に

その時、大切にしている貴方の音に

いつだって耳を傾けていよう




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