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人の瞳が映す光と影は、存在するよりも儚くて尊い。



日常の中の光と影。
光だけでも惹かれないし
影は、光がないと存在しない暗闇。

目に映るものを切り取りたい。

でもそれが出来なくて嬉しい。

人の瞳が映す光と影は、存在するよりも儚くて尊い。
匂いや空気や温度や音がある。

ただそれを確認する為のように
ファインダーを覗く。

上手に撮る事をレンズは、写さない。

そこに在るものに触れる為に
ファインダーを覗く。

自分がどう感じるのか
世界の感じ方は、それが全てだ。
だから隣に居る
あなたの瞳を借りてしまったと、その美しさを垣間見て想うんだ。 

そういう事を人は遣える。
例えば何気ない日常の中で。


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徳久 望/Nozomi  Tokuhisa
最後まで読んでいただきありがとうございます。