終活ブームに潜む危険・納骨堂など形態変化 お墓編その16
お墓の形の変化に潜む危険 納骨堂
最近は、敷地の権利(永代使用権)を買って石の「お墓」を作る以外に
ビルのなかに、納骨用のケースがあって中でグルグル回る搬送式
ロッカーのように小さい空間に納骨するロッカー式
簡単な花壇のような場所に筒や袋にご遺骨をいれて納骨する樹木式・合祀式
これらの問題点を独断と偏見で述べさせてもらいます。
搬送式と呼ばれるビルになっていてお参り場所に石のプレートが現れるタイプですが、こちらは大変歴史が浅くエレベーターのような定期点検がきちんとなされるか疑問に感じてます。
所詮は、機械で納骨箱をぐるぐる回してるだけなので経年劣化も避けられないとおもってます。
また、特殊なものですのでメンテナンス方法も確立されているのか疑問です。
1000体の遺骨を残して納骨堂経営者が消えた…手軽で人気のビル型が抱える不安定要素とは:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
ロッカー式について、こちらは納骨する期間がだいたい13年程度と短いのが問題になると思っております。
夫婦墓などと言って販売しておりますが、実際には13年以上長生きした場合、伴侶の方は先に合祀墓に移ってしまいます。
これでは、夫婦一緒にと思って買った意味が薄れます。
せめて、33年保管のものを買いましょう。
それと、注意していただきたいのがロッカー式の場合永代使用権ではなく永代供養料となっているところがあるということです。
一瞬似ていて同じに見えますが、永代使用権は一応その墓地の権利を主張できますが、永代供養料はその場所に埋葬しているご遺骨を供養してあげますという対価で支払うお金だと思います。
ですので、継承も基本的にできない一代かぎりが多いです。
お子さんが居る方は、また「お墓」を買う羽目になります。
そして、搬送式にしろロッカー式にしろ石の「お墓」ほど、大して安くもない。
ましてや、ロッカー式のお墓については板石を張り合わせただけの単純な作りが多く、強度の問題や使用している石材も少ないので施工原価も安いです。
下手したら30体くらい収納のロッカータイプで原価100万円しないかもしれません。
それを、ご遺骨1体につき30万とか販売しているのですから、石材店がいかに儲かるか。
樹木式については、次回へ
いつもの一言。
「お墓を生前に買うなら、生きてるうちに思い出をつくりましょう。」
大切な人との時間は「お墓」を買っても得られません。