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【阿久根】海賊の町阿久根ポセドンズ

阿久根ポセドンズの下園です。鹿児島県の北西部に位置する阿久根市でどんな事が起こっているか紹介をします。
その昔、薩摩藩は幕府の取り締まりを受けながらも密貿易を続け国力をつけていきました。その密貿易港の一つが阿久根です。

図書館には阿久根の海岸で見つかった、16世紀に作られたポルトガル海軍の大砲が飾られています。ポルトガル商船の船長が海賊に襲われて阿久根で命を落とす事もあったようで、海岸にポルトガルの大砲が埋まっていてもおかしくありません。トレジャーハンターを目指したい人にもピッタリです。貿易港だったからか、新しいものを取り入れたり、新しい人たちを受け入れる地盤があるのではないかと思います。

阿久根は海が綺麗で昔から港町として栄えました。
「アクネうまいネ自然だネ」というキャッチフレーズがあり、食と自然が豊かです。だからなのか、フランスのミシュランで星をとった日本人は20人程しかいませんが、そのうち2人が阿久根出身の方です。他にも有名ホテルやレストランでシェフをされている方が数多くいます。人口2万人の町からこれだけの料理人を輩出しているのは食が豊かだからではないでしょうか。

そんな町で私は下園薩男商店という干物屋をやっています。
創業が昭和14年、ウルメイワシ丸干しという昔ながらな干物を築地や日本全国の量販店さんに納品してきました。私で3代目になります。

ですが丸干しを食べる方がこれから少なくなるという危惧から旅する丸干しという丸干しのオイル漬けを2013年に開発し、食のセレクトショップやアパレル、雑貨店にも販売をしています。日本の丸干しが世界を旅しながら味が変わっているという旅する丸干しです。

去年2017年9月にはイワシビルというお店もOPENしました。1Fショップ・カフェ、2F工場、3Fホステル(簡易宿泊施設)。最初は一人で始めた商品開発。現在は10名で商品開発をしています。元イタリアンのシェフをやっていた者や、学生時代に料理コンクールで賞をとった子達もいます。

現在は食品の他にも雑貨やアパレルなども手掛けています。企業理念を「今あるコトに一手間加え、それを誇り楽しみ人生を豊かにする」としており、その地域にあるコトに一手間加えた商品をどんどん開発しています。

このイワシビルは築50年の元生命保険会社ですが、ここをリノベーションしてくれたのが阿久根に地域おこし協力隊として京都から来てくれていた石川さん細原さんです。

阿久根ポセドンズのメンバーでもある、お二人の紹介はまた別記事で詳しく紹介するとして、現在は任期が終わり、石川さんは観光連盟の阿久根市の事務局長に、細原さんはデザイナーとして阿久根に移住してくれています。

地域おこし協力隊として来られたお二人が阿久根にいるというのはとても心強いです。二人の企画から、新潟のアウトドアブランドsnowpeakさんともここ数年キャンプイベントを実施してきました。

人口2万人の町だからこそ、自分達が動き回ることで町の未来が変わる気がして、こんな楽しい事はありません。現在はアウトドアレストランの計画や、自然・食を楽しむ観光アクティビティの開発等やりたいことがたくさんです。

今変わろうとしはじめた阿久根を一緒に楽しんでくれる仲間がみつかるといいなと思っています。まずは阿久根に遊びに来て下さい。


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