サブカル大蔵経828ジェームス・D・ワトソン『二重らせん』(講談社ブルーバックス)
ブルーバックスには科学分野の古典も入っていました。
教科書にも名前が載る遺伝子の二重らせんの発言者であるワトソンとクリック。
そのワトソンの著書。
小説仕立てなのがびっくり。
しかし人名がややこしくて、全部しっかり読めませんでした…。
科学こそドラマの宝庫なんだというのは発見できました。
〈追記〉
表紙のイラスト、榎本俊二さんでした…!気づかなかった…!先日榎本先生ご自身のTwitterで紹介していました。
このシルエットは『反逆ののろし』所収の「風前の灯ジョー」を想起させます。よく見ると男性の陰部が…!
それにしても多才…。
生命とは何であるかを知るには、遺伝子がどのようにはたらくかを知らねばならない、ということを提案。p.22
生命とは何か。全てのスタート。
問題は、DNAのより糸が中心軸に対してねじれている、その角度と半径であった。p.82
神は細部に宿る。仏教の空にもつながるような。
オックスフォードでらせん階段を見ているうちに、ほかの生体構造もみならせん状の対称性をもっているだろうという確信が強くなってきた。p.116
伊藤潤二『うずまき』を想起しました。うちの寺にも螺旋階段あるのですが、私の身体にも螺旋、うずまきが…。
フランシスがあれこれいじり回していたが、時々彼が眉をひそめたりすると、胃がきゅっとしまる思いがした。p.200
発見の奥の人間ドラマ。生々しくてびっくりしました。
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