サブカル大蔵経940富野由悠季『富野由悠季全仕事』(キネマ旬報社)
富野由悠季展で衝撃を受けた後購入。
本人と各方面のインタビュー満載。
だれも富野を神格化していないのがいい。
ようやく中執が御用自治会なんだということが、うっすらとわかったんでしょうね。p.46
日大体験がジオンやザンスカールに繋がることを認めた富野インタビュー
「富野ってあの富野!?」という感じで。p.71
虫プロで富野と一緒だった杉井キサブロー
そういう働き者だからこそ「ガンダム」のような作品を作り出せるまでになるんですよ。p.74
富野を働き者と称する対照的な高橋良輔
「なんだ富野さんか。あの軽い人か」と思いましたよ。p.136
安彦良和が語るさすらいの絵コンテマン。どこにでもいる人がライディーンの監督。リミテッドアニメか、凝りまくる絵コンテか。質は悪くてもとにかく早いと。
湖川さんには失礼な言い方ですけど、サンライズ周辺で湖川さんしかいなかったから、湖川さんを使わざるを得なかったということに尽きますね。/それ以後使えなくなったことに関しては僕の問題でなくて、湖川さんの問題ですからp.181
エルガイムで湖川友謙ではなく永野護を起用。湖川に対して申し訳なさそうな口ぶりながらも、断絶感あふれる言葉遣い。この次のページが湖川友謙インタビュー!
今でも、さいとうたかを先生の画を描かせたら、誰よりもうまく描けるという自信はありますよ(笑)p.184
手塚よりさいとうの湖川。あの絵はゴルゴできればだったというのか…。富野に対してもサバサバしていい印象しかなさそうだが…。
お元気でいらっしゃいますか?どの役も私にとって大切な役であったと今回あらためて感じました。ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いいたします。ところで『Zガンダム』の劇場版というのは?p.199
…この、島津冴子の声は届かなかった…。
だから『ZZ』のキャスティングを決めた瞬間、申し訳ないなと思いました。このキャラクターでいっても、声優さんに得させることなんて何ひとつない。p.226
無理矢理延長のZZ。声優に謝る富野。
いつもそうなんですけど、作らされるという外圧に対して、「じゃあなんとかしてみせよう」というのが富野流の考え方なんですね。p.257
植田益郎氏の「富野ヒーロー化」戦略。Zの後のSD、Vガンへの経緯が興味深い。Gガンの今川監督のストレスもキツい。
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