サブカル大蔵経551吉本浩二『定額制夫のこづかい万歳 』②(講談社モーニングKC)
令和の問題作。一巻は、主人公の踊りや、取材相手の節約の工夫に焦点を当てて読んでいましたが、二巻は、節約というのは仮の姿で、もう現代社会民俗学の聖書に躍り出た感じがします。
過去の『ブラックジャック秘話』『さんてつ』『アクション物語』で鍛えられた取材形式と、『バイクで日本一周してみたよ』で萌芽した私小説的なが合体した本作品。ひょっとして、吉本浩二先生の最強(狂)の、いや、令和の代表作になるのでは?
今一番笑えて泣ける作品ですね。
なぜこづかい組は、皆ドヤ顔なのか…!?
そうか…この子たちにまだ「おこづかい」のこと教えてなかったっけ…p.5
冒頭からフルスロットル!この作者の奥様のキラー顔!
俺たちのワンダーランド「オフハウス!」「狩りがいあるよね!」p.7
「ユニクロ」も「しまむら」も、通り過ぎて着いたジャングル…楽園…!
いや…片隅…駅の片隅…p.37
帯にも記載されている神回、ステーションバー編。
いくつもお気に入りのステーション・バーがあるんだ…週2で気分に合わせて楽しんでいるよ…p.38
ぜひこのバーの景色を直に見てほしい!全ての酒好きと駅好きに。
(今何飲んでるの?)ストロングの水割り!!p.49
作者の奥様がキラー過ぎる。
さくら水産…スペインバル…そして日高屋!!いっぱいいろんなところ行ったねぇ…!!p.51
これも奥様…。いろんなとこ行ったか⁉︎
もともと小遣いはないもの…自分のお金はいらないと思えば…おっ!これかっこいい!!…まいっか、と思えるんですよp.95
完全に釈尊時代の沙門ですよ。
こうして"部屋"で一年の四季を感じているんですよ…p.140
このシーン「家族ゲーム」超えました!
これ「モーニング」ですけど…私にとっては「ランチ」なんです!!p.157
このドヤ顔とセリフ!
巻末の次巻予告。「人間vsイオン!」
秋まで正座して待ちます!
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