サブカル大蔵経346夏目漱石『坊っちゃん』(角川文庫)
坊ちゃんの謎…。
初めて今回通して読んでみたが…。
あんな性格も口も悪い暴力的な主人公はいないと思うが…。
清もやはり異常。
石原豪人さんの『謎解き坊ちゃん』はだいぶ核心に迫っていると思われ。
〈ばあやの清の描写〉
母が死んでから清はいよいよ俺をかわいがった。時々は子供心になぜあんなにかわいがるのかと不審に思った。p.12
ゆうべは寝られなかった。清が笹飴を笹ごと食う夢を見た。p.31
おれは空を見ながら清のことを考えている。/清はしわくちゃだらけの婆さんだが、どんな所へ連れて出たって恥ずかしい心持ちはしない。p.66
お墓の中で坊ちゃんの来るのを楽しみに待っておりますと言った。p.181
〈坊ちゃんの性格や口の悪さ〉
東京はよい所でございましょうと言ったからあたりまえだと答えてやった。p.24
きのう着いた。つまらん所だ。十五畳の座敷に寝ている。宿屋へ茶代を五円やった。かみさんが頭を板の間へすりつけた。p.31
いったい生徒が全然わるいです。p.88
〈坊ちゃん、男性凝視説〉
ぶうといって汽船がとまると、艀が岸を離れて、こぎ寄せてきた。船頭は真っ裸に赤ふんどしをしめている。p.22
あと気になったのが、松山の生徒のこの方言は、ニャンコ先生のモデルなのかな?
生徒の一人が、しかし四杯は過ぎるぞな、もし、と言った。p.40
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