サブカル大蔵経319仏教タイムス社編集部編『近現代日本仏教の歩み』
真言宗豊山派、浄土真宗本願寺派、曹洞宗、日蓮宗の各宗派の学僧四者対談。
山崎 浄土真宗以外は余乗だと今でもいう人はいます。
佐久間 現代の学生さんは八宗兼学や広く仏典を渉猟するというようなことはないですね。江戸期の参学を洞門政要などで見ると、とてつもなく綿密で博覧です。
星野 真言宗でも、インドから密教を研究することが密教研究なんだと仰る。それに対して、いや、密教は空海によって確立されたのであってインド密教は関係ないという立場の方もいる。p.17
山崎 八宗兼学といえば、松原泰道老師がよく言っていたのが、山崎さん、歎異抄を読んで禅がわかったよという言葉。ちょっとすてきな泰道老師らしい言葉ですね。僕らが学生の頃真宗学者は八宗兼学だった。p.18
禅の厳しさの果ての融通無碍さ。禅と真宗のキャッチボール。
星野 今はどこもそうだと思います。そのためにお坊さんとしてのみずみずしさを失っているのではないかと思うんです。p.19
素敵な坊さんって年取ってもみずみずしい感じがします。常に自分を問うているような。逆に若い人でみずみずしさがない人もいます。自分も含めて。
山崎 親鸞は愛想がない。すぐ本論に入る。日蓮さんは違う。この寒さの中で綿入れがないと過ごせないというような御礼から始まっている。p.20
誤解される日蓮を真宗が擁護。
真宗寺院の次男三男は、/他宗派寺院への人材供給源になっていたようです。p.24
真宗がその形で支えていたとは…。
山崎 例えば、教団が脱原発の論者を招いて講演会をしても、脱原発を主張する僧侶たちはそれには関知していなかったりする。p.27
幅広く意見を、という教団のポーズ。
佐久間 戦後を代表する仏教者、曹洞宗…澤木興道老師。宗門から大反発をくうかもしれませんが、スティーブ・ジョブズ氏。p.36
いいなぁ。
日本のお寺は風景だったp.61
既存の宗派にオウム信者から突きつけられた言葉。