サブカル大蔵経717細川巌『晩年の親鸞』(法蔵館)
『龍樹の仏教』の著者、細川巌さんの広島県福山市での記念公演を書籍化。
細川さんは理系出身の仏教学者です。理詰めの文献学と、僧侶以上のロマンティックな筆致が同居していて、グッときます。
同じような経歴を持つ植木雅俊さんや佐々木閑さんらが一般仏教書を牽引している理由を考えると、今はおそらく本物の知見が求められているのだと思います。
既存の常識として通用していたことが一般の方々には説得力がなくなってきました。それを既存の宗派のしがらみのない人たちが切り開いてくれた。それは中村