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サブカル大蔵経 日本編

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2020年10月の記事一覧

サブカル大蔵経294杉作J太郎/吉田豪『Jさん&豪さんの世相を斬る!@ロフトプラスワン[…

杉作ブッダの説法、経典のひとつ。吉田豪さんは舎利弗ですね。 (ベッキーについて)そこまで合…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経293東海林さだお『ひとり酒の時間イイネ!』(だいわ文庫)

東海林さだおさんの『丸かじり』シリーズをすべて愛読しているのですが、似てるけど違う体裁の…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経292田中洋二郎『新インド入門』(白水社)

カーストを打ち破る英語、コンピュータ、IT。牛肉とベジタリアン。〈変化するインド〉。今まで…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経291刈部山本『埼玉「裏町メシ屋」街道旅』(光文社知恵の森文庫)

本当に埼玉でいいんですか!?p.3 板橋しっとりチャーハンを世に出し、ドライブインや定食屋…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経290岡潔『春宵十話』(光文社文庫)

数学と宗教。現代人にとって、同じくらい関係のないものか。その奥の調和。 全くわからないと…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経287山本多津也『読書会入門』(幻冬舎新書)

読書界に怪人現る。 音楽評論家・柳樂光隆「猫町倶楽部の読書会に来ると、僕らが忘れがちなジ…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経285田坂広志『直感を磨く』(講談社現代新書)

帯にある「もう一人の自分」って、榎本俊二『ムーたち』の「セカンド自分」みたいなのか、それか、唯識の阿頼耶識か、と思いましたが、違いました。 正解は、求めるというより、努力の上、授かる、もたらせる、といった感じでしょうか。自力と他力の関係性にもつながるテーマよのうな感じもしました。 「七つの…」という箇条書き形式は、『7つの習慣』以来の流行りなのかな? 賢明な自分との対話。もうひとりの自分、おーい、でてこい。 橋のデザインを考えるな。河の渡り方を考えよ。p.56 掟ポ

サブカル大蔵経284 スズキナオ『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』(スタ…

私にとってすごい本に出逢えました。期待が大きい分、恐る恐る読み進めていくと、ひたすら丁寧…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経282澁澤龍彦『高丘親王航海記』(文春文庫)

学生時代、澁澤龍彦は自分にとってのスターで、作品を貪るように読んでいました。 ただ、この…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経281東山彰良/吉川トリコほか『夜更けのおつまみ』(ポプラ文庫)

家呑みの可能性が増える中、購入した本です。 寄稿された作家の作品をほとんど読んだことがな…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経280朝日新聞社編『コロナ後の世界を語る』(朝日新書)

緊急事態にお話を聞きたい方々。特に斎藤環の「会うことは暴力」は新鮮だった。 【養老孟司】…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経274坂口恭平『徘徊タクシー』(新潮文庫)

現代の菩薩のひとり、坂口恭平さん作品。初読時、意味がわからなくて飛ばし読みしてしまいまし…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経273pha『しないことリスト』(だいわ文庫)

目次の見出しを並べただけでも惹きつけられる逆張り感。 自分だけで独占しない。頭の中だけで…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経272『東野圭吾短編集犯人のいない殺人の夜』(光文社文庫)

トリックの奥に潜む人間の闇を描く。 はじめて読む東野圭吾。 ライトな文体と、残酷な展開。 赤ん坊は伸司を見て笑った。目の前にいる少年に対し、安心しきった笑顔だった。だがそれは、完全に慎二を追い詰めた。p.119  魔がさす瞬間は、突然か必然か。 私の愛が偽りだと知り、再び自殺することにしたのだ。私によって殺されると言う自殺方法で。ただ彼女は私を許しはしなかった。私を陥れる、大きな罠を仕掛けることにしたのだ。p.293  犯人を陥れるために身をかける。このパターン、