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【読書記録】久しぶりに人生を変えてくれそうな本に出会った。大島梢絵著:読書は鼻歌くらいでちょうどいい

ここ数ヶ月、いや、もう1年近く読書をサボっていたのですが、久しぶりに人生を変えてくれそうな本に出会いました。

ということで、紹介させてください。

大島梢絵さん著『読書は鼻歌くらいでちょうどいい』

仕事で嫌なことがあって、ふてくされた顔で本屋をプラプラ歩いていたとき、エッセイコーナーでたまたま見つけた1冊です。

「本を読むことを書いた本」ってなんか面白いな、最近本を全然読めていないけど、これを読んだらまた読書できるようになるかな〜なんて思いながらパラパラとページをめくってみると、イラストも可愛いしなんだかよさそう。

自宅に積み上がっている「買ったけど読んでいない本たち」に後ろめたさを感じながらも、この子をおうちに連れて帰ることにしました。

その後、2日ほどで読み切りまして、繰り返しにはなるのですが「久しぶりに、人生を変えてくれそうな本に出会ったなあ」と感じています。


私がこの数ヶ月悩み続けてきた「読書に対するハードル」をグンと下げてくれました。


会社勤めをしていた頃、私の読書タイムは通勤の電車の中で。
1年ちょっと前に会社を辞めてからは「通勤」がなくなり、それとともに読書の習慣もなくなり、たまに本を買ってくるものの途中で読むのを辞めちゃったり、読み切ってないクセにまた新しい本を買ったり……というループで、そんな自分がすごく嫌でした。

だから、ここ最近は「なるべく本屋に行かない」「家にある本を読み終えるまで、新しい本は買っちゃダメ」というルールを自分に課していたほどで。

ですが、この本は、そんな私の謎ルールを全部ぶっ壊してくれました。


ー 読書はもっと気楽で、自由なものでいい。

「本が好きな人」というと、毎日数時間読書をしていて、小説から論文までなんでも読んでいて、1冊をきちんと読み終えて、読んだ本の内容もしっかり覚えている。そんなイメージがありました。

著者の大島さんも、もともとは「読書好き」といった感じではなく、私と同じような固定観念を持っていたようです。

しかし、当書に書かれていたのは、以下のようなことでした。

・読み切らなくても別の本を読んでいい
・小説じゃなくて、詩集や絵本でも「読書」
・毎日違う本を「つまみ読み」してもいい
・読んだ本の内容は忘れてもいい

特に「本の内容を忘れてもいい」というのが、私には衝撃的で。

せっかく読んだのに覚えてないなら読んだ意味がないと思っていたし、なにより、他人からそんなことを言われたことがある気がします。「読んだだけで、実にならないなら意味ないじゃん」って。

でも、人間の記憶力なんてたかが知れているし、読む本の量が増えれば増えるほど、全てを覚えておくのなんて、到底無理な話です。

それに、「忘れる」ということは、「また新鮮な気持ちを味わえる」というメリットもあります。

実際、アニメとか漫画も初めて見るときが1番ワクワクして興奮して感動するし、大好きな「鬼滅の刃」を全巻読み終えたあとには「記憶を消してもう一度読みたい。初めての衝撃をもう一度味わいたい」と感じたことがあります。

忘れるって、悪いことばかりじゃないですよね。


もうひとつ、「つまみ読みをしてよい」というのも、なんだかほっとした気分になりました。

当書を読みながら思い出したのですが、私、以前こんなnoteを書いていたんです。

日によって、ビビッとくる本って違う。
その時々によって、欲している言葉とか情報って違うよねって。

日によって気分は違うのだから、昨日読んでいた本を、今日も読みたいとは限りません。
「昨日はお肉を食べたから、今日はお魚にしようかな」と同じようなものですよね。

そう考えると、本だって「昨日はビジネス本だったから、今日はエッセイ」とその日の気分で取っかえ引っ変えしたっていいはず。

「読み切らないと」と思った途端に読書が「義務」になってつまらなくなるけど、「飽きたら違うのを読んでいい」と思えるだけで、かなりハードルが下がりました。


忘れてもいいし、読み切らなくてもいい。


私が感じていた読書に対する悩みが一気に解消されて、当書を読んでいる途中から「次はなにを読もう」「早くまた本屋さんに行きたいな」と、ワクワクした気持ちが止まりません。


当書の中には、著者の大島さんのおすすめする書籍もたくさん紹介されています。

大島さんの愛のこもった紹介文に「買ってみようかな、読んでみようかな」と、次の積読リストが着々と増えていっています。

読書が続かない、読書ってなんか難しい。

そんなふうに感じている人は、ぜひ手にとってみてくださいね!

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