能登のプロフェッショナルと家具デザイナーのおはなし
2024年3月11日に放送されたNHKプロフェッショナルは、「能登のプロフェッショナルたち」。
1月から3月頭に至るまで、輪島塗の桐本泰一さんに取材班が密着。
桐本さんとは、ご本人を訪ねて輪島を訪れたこともあり、10年来の知己。
先週に京都で開催されたDIALOGUEという工藝の展示会で再会することができ、ちょっとお話をさせていただきました。
でも、そこに至るまで背負ってきたものを映像で改めて見ると、月並みですけど本当に大変だな、と。
そんな状況でありながら、漆器の産地としての輪島全体のことを考えて行動されていることが、番組の中盤で紹介されています。
「輪島塗っていうのは輪島市で作られている漆器の総称」
「輪島市全体で盛り上がることが必要ですよ」
そして、仕事場を失った職人さんたちが使えるように、仮説の工房を建てるとのこと。
番組の最後の方の一人語り。
「輪島塗と同じように、しっかりと僕らにはその基礎がある」
「輪島塗のようにしっかりと直す。で、なおかつ直したら、もっと長く使えるようになる」
「僕たちはもっと長くモノを作れる、それは可能性がある、と思ってます」
番組サイトでは「不屈の桐本」なんて異名がふられてますけど、本当に芯の強い人だな、と。しっかりと前を向くことができる人だな、と改めて感じました。
当面、再放送はないみたいですけど、NHK+で3/18(月) 午後10:44 まで見ることができます。まだの方は、ぜひ。
その桐本さんと引き合わせてくださったのが、家具デザイナーの小泉誠さん。ここで言う家具は、家と家にまつわるすべての道具のこと。
通販会社に在籍していた時に、一緒に製品の開発をしていただけたことは、なにものにも変え難い経験です。そして、様々な人たちとのつながりを作ってくださいました。
折しも、この日に「小泉誠のものづくりの方程式・素材×技術=デザイン30」という本を手に入れました。
以前、ANAの機内誌に連載されていた記事がベースになっています。
当時は月に何度か出張があったので、機内でのお楽しみでした。
小泉さん×桐本さんのおふたりで作り上げた、漆の器の記事も掲載されてます。
こちらもぜひ、手に取ってみてください。
P.S.小泉さんと一緒に作らせていただいた、tetu テープカッター