シェア
ねい
2018年12月30日 21:15
深夜2時、帰宅した夫の脚を揉む。立ち仕事と、秋の夜風の寒さが沁みふくらはぎは パンパンに腫れている。 熱を帯びたふくらはぎの中には二本の大きな筋が埋もれていて、その合間で行き場をなくした血液を川下へ流していく。 すこしずつ液体は、わたしの言うことを聞いてあるべき流れを取り戻す。 苔むした大きな岩も小石の積まれた堰もゴロゴロと流れていく。 そして大方流し終えたのか