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すき、は偉大なる杖だ。幾度となく折れでも、幾度となく立ち上がった。いくつになっても、すきだと叫んでばかりいる。
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2018年7月の記事一覧

月

昔から月を見ると、その裏側にいる太陽を感じた。

見えない太陽を映し けれど青白い光は太陽と別物。
この星の裏にいる人たちは
今起きて生活をしているんだと思った。

光は集まると強く白くなる。
太陽からの反射角で紅くも見える。

ただそれだけなのに
石の衛星の作る世界に心を打たれ
いつまでも見ていた。

田舎では月が強く光るほど
月の灯りが作る影と光の遠近感が消えてしまい
不思議な感覚を覚える。

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ハウル

ハウル

ハウルの動く城が放映されるようで今から意気込んでいる!
なんたってハウルは、夫と結婚する布石のような作品だからだ。

当時大学生だったわたしは、当時の彼とこの映画を観て、あぁわたしの結婚相手はこの人しかいない!と座席で思わず前のめりになるほど感動した。

空がうまく歩けない人の手を取り、歩き方を教えてくれる。
ワガママでコダワリが強くて頑固で信条を持ち
どこまでも人に優しく、
同じくらい深

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ただしさ

ただしさ

ここ数ヶ月、この何年分かのお釣りのように、とにかく人と会っている。
その中には色々な”ただしさ”を持っている人を何人も目にした。
いやちがうな。
みんな”ただしさ”をもって生きているんだ。

自らただしさを得るべく、学び場で習得したり
ただしさを持つ人の近くで、ただしさを吸い込み
ただしさに満ちた空間で、ただしい空気を纏う。

”ただしさ”が陳列され、多種多様な総合格闘技の
コンペティションのよう

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世の中厳しくて

世の中厳しくて

世の中厳しくて
ちょっと突っ込むと人権問題とか権利問題とか、
言われちゃうの知ってて、
その流れもわかるんだけどさ。

目の前のテーブルに出てない死角の意見を出したら大反発されちゃったり
敵意むけられちゃったりさ。

終了時間までにとか、制約があるからとから、
具体策はどこに落ち着くとか。

このワードは使ってはいけない。
この禁止用語はどうだとか。

そんなことばっかり気にしてて

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風をくれる人

風をくれる人

夫は出かけるときに助手席にわたしを乗せ、もう運転に飽きたと嘯く。
だれかさんは運転できないからな、とわたしをみて笑う。

そう言えるようになるまでどれくらいの時間がこの人に必要だったのかなと、わたしはいつもおもう。
夫の中にながれる時間がわたしには見えない。
彼はたぐいまれなる優しさと、大いなる忍耐と、雷のようなインスピレーションをその身体に内包している。

この人はそれまでどうしていたのだと思う

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接続詞と旅

接続詞と旅

気がついた頃には接続詞が好きだった。

作文用紙を埋めることは、路線を繋げて電車を格納庫へ卸すまでの旅のようだった。
分岐の微調整がもっとも好きな作業だった。迎えてはサヨナラする乗客のスムーズな乗り降りが好き。

電車は目的地に向かい速度をあげていく。後半はまっしぐらで、その気持ち良さに何度も酔った。

オトス、着いた、教室でひっそりと耽る1人遊び。

あのときより、いまは車窓を楽しむ事も好き

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