食養生の基礎知識(症状別対策とケア)12
症状に合わせて薬膳、栄養学、生活習慣などを載せていきます。
今の症状と体質タイプを見て、症状の原因を見て調整して症状を緩和していきましょう。
今回は「夏バテ」です。
【夏バテ】
夏バテは汗が出ることで「気」「津液」が消耗することによって起こる場合と暑いからと言って冷たいものを食べ過ぎてしまったり、冷たいものを飲みすぎたり、冷房によって消化器官を冷やしてしまい、食欲低下や水分代謝がわるくなることから不調を起こしてしまいます。
食欲がなくても、主食、主菜、副菜をバランスよく食べるようにしましょう。
《共通セルフケア》
バランスのいい食事。
水分補給。(冷たい飲み物での補給は控えましょう)
しっかり睡眠をとる
《気虚タイプ》
汗と一緒に「気」も出ていき、疲れやすく、元気が出ない。また冷たいものなどで消化器官が弱り、食欲がなくなることで「気」をつくれず、疲れやすくなってしまう。
症状
やる気が出ない、カゼをひきやすい、手足の冷え、食後すぐ眠くなる、胃下垂など
対策
「気」を補う
↓
気を補う食材
うるち米、もち米、山芋、さつまいも、じゃがいも、大豆、枝豆、かぼちゃ、アスパラ、さやいんげん、とうもろこし、しいたけ、舞茸、いわし、うなぎ、えび、鮭、さば、まぐろ、牛肉、豚肉、鶏肉、甘酒、ぶどう、もも、なつめなど
⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、生もの、冷たいもの
《陰虚タイプ》
汗がたくさん出ることで、津液が不足してしまうことで起こります。
症状
ほてり、のぼせ、皮膚や目の乾燥、寝汗、不眠など
対策
「陰液」を補う
↓
気を補う食材
山芋、黒豆、アスパラガス、おくら、エリンギ、かぶ、人参、ほうれん草、百合根、いか、牡蠣、貝柱、かに、くらげ、スッポン、ぶり、豚肉、鴨肉、白・黒きくらげ、鶏卵、チーズ、ヨーグルト、クコの実など
⚠控えたい食材⚠
香辛料、薬味野菜などの「辛味」(生姜、ねぎ、唐辛子、にんにく)など
《水滞タイプ》
冷たいものや冷房などで、消化器官の働きが悪くなることで水分代謝が低下してしまい、体の余分な水分が溜まってしまうことから起こります。
症状
むくみ、体が重だるい・倦怠感、軟便・下痢しやすい、めまい・吐き気、アレルギーがあるなど
対策
「津液」の巡りをよくする
↓
体の余分な水分を取り除く食材
とうもろこし(特にヒゲ)、冬瓜、なす、もやし、レタス、すいか、小豆、大豆、黒豆、緑豆、アスパラガス、きゅうり、あさり、鴨肉、昆布、海藻類、ウーロン茶、プーアル茶、紅茶、ココア、コーヒー、緑茶など
⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、アルコール
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