食養生の基礎知識(症状別対策とケア)18
症状に合わせて薬膳、栄養学、生活習慣などを載せていきます。
今の症状と体質タイプを見て、症状の原因を見て調整して症状を緩和していきましょう。
今回は「むくみ」です。
日本は海に囲まれた島国のため、「湿」の影響を受けやすい環境にあります。
女性はとくに男性に比べて筋肉が少ないためむくみを感じやすいと思います。
しっかりケアしていきましょう。
【むくみ】
体を冷やす飲み物や食べ物を食べることで、体が冷えてしまうことで水分代謝に影響してきます。
むくみを解消するためにも体を冷やす習慣を見直していきましょう。
ふくらはぎの筋肉をつけると、筋肉のポンプ作用が働き、むくみの解消になります。
《共通セルフケア》
腹式呼吸や深い呼吸をする。(自律神経が整います。)
感情を話したり、書き出して吐き出す。
運動をする、大声を出す。
《気虚・陽虚タイプ》
水分を動かすエネルギーの「気」が足りないことでむくみます。
症状
やる気が出ない、カゼをひきやすい、手足の冷え、食後すぐに眠くなる、胃下垂など
対策
「気」を補う
↓
気を補う食材
うるち米、もち米、山芋、さつまいも、じゃがいも、大豆、枝豆、かぼちゃ、アスパラ、さやいんげん、とうもろこし、しいたけ、舞茸、いわし、うなぎ、えび、鮭、さば、まぐろ、牛肉、豚肉、鶏肉、甘酒、ぶどう、もも、なつめなど
⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、生もの、冷たいもの
温める食材
羊肉、鹿肉、えび、まぐろ、くるみ、にら、ねぎ、らっきょう、八角、赤ワインなど
《気滞タイプ》
水分を動かす「気」が巡らないことで、水分代謝が悪くなることでむくみます。
症状
イライラ、怒り、ストレス、頭痛、肩こり、ゲップ、ガス、しゃっくりが多い、喉につかえた感じなど
対策
「気」の巡りをよくする
↓
気の巡りをよくする食材
玉ねぎ、ピーマン、みつば、エシャロット、グレープフルーツ、ゆず、みかん、ネーブル、鮭、かじきまぐろ、ジャスミン、キンモクセイ、酒、赤・白ワイン、フェンネル、ターメリック、八角、陳皮(みかんの皮)など
⚠控えたい食材⚠
イライラや頭痛のある人は、にんにく、香辛料などの「辛味」の食材やウイスキー、焼酎、花椒、胡椒、唐辛子、シナモンなど
《水滞タイプ》
体に余分な水分が溜まってしまうことでむくんでしまう。
症状
むくみ、体が重だるい、倦怠感、軟便、下痢しやすい、めまい、吐き気、アレルギーがあるなど
対策
「津液」の巡りをよくする
↓
体の余分な水分を取り除く食材
とうもろこし(特にヒゲ)、冬瓜、なす、もやし、レタス、すいか、小豆、大豆、黒豆、緑豆、アスパラガス、きゅうり、あさり、鴨肉、昆布、海藻類、ウーロン茶、プーアル茶、紅茶、ココア、コーヒー、緑茶など
⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、アルコール