ラカン入門の中級者向け スラヴォイ・ジジェク 『ラカンはこう読め!』

(2020年の16冊目)どうやら約6年ぶりに再読したらしい。

過去に紹介した際には「ラカン入門といいつつ、ラカン理論を使った批評」と紹介しているのだがいくつものラカン入門を経由し「ラカン入門のベテラン」の域に入りつつある今読みなおすと、ラカンのエッセンスがわかりやすく提示されているのでは、と思う。

一方で、ラカンがシニフィアンとシニフィエによる単純な結びつきを否定したことを彷彿とさせるように、ジジェクによるラカン入門が具体的にラカンの著作のどの部分に言及しているのか全然わからない。わからないのに、なんかわかったようになる気がする。そういう本な気がしてくる。

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