ルネ・セロー 『ヘーゲル哲学』
(2020年の40冊目)最近ヘーゲルの『精神現象学』を新訳でシコシコと読み進めているのだが、昔に樫山訳で挫折したときとあんまりレベルが変わってないのでほとんどわからないまま雰囲気でページをめくっている感じなのだった。そんなんで上巻は読み終えてしまってあいだに少し入門書を挟んでみる。このルネ・セローの入門書は、ヘーゲルの哲学を哲学史の文脈上なかで位置付けつつ、そのエッセンスを解説し、さらには後世への影響まで整理した良い本だった。ある程度哲学史がわかっている人向けの記述で、初学者向けではないと思うのだが、古い割には良いと思う。
ちなみに本書は本棚から『新しいヘーゲル』を探すときに発掘された。学生時代とかに読んだっぽいのだがなに一つ記憶に残ってなかった。
この本も再度確認したけど、初学者向けかもしれないが、これを読んでも『精神現象学』のテクストを崩して理解するような手掛かりは薄い。
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