マガジンのカバー画像

Everything but the Music

3
音楽についての覚書
運営しているクリエイター

2019年10月の記事一覧

日曜日の夜の音楽: 細野晴臣 / HOSONO HOUSE

細野晴臣の『HOSONO HOUSE』はCDとアナログ(国内盤45回転2枚組と、Light in the Atticというアメリカのレーベルから去年出たUS盤の2種類)を持っている。みんなが大好きな名盤、だし、俺自身、何度も繰り返し聴いたのは事実なのだが、本音を言うと「このアルバム、大好き! 全部好き!」という情熱的な偏愛の仕方はしていない。

というか、細野晴臣に関しては、どのアルバムもそうで、

もっとみる
音楽の精神性について覚書

音楽の精神性について覚書

クラシック音楽に関する評論文を読まなくなって久しいので、いまもそういう言葉が使われているのかよくわからないのだが、その界隈、とくにブルックナーの音楽を語る際に、よく使われるクリシェに「精神性」という言葉がある。使用例としては「シューリヒトのブルックナーは精神性が高い」みたいな感じであるのだが、この精神性という言葉、一体それがどのようなもの/状態/様子を指しているのか、よくわからないのだった。

調

もっとみる