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Everything but the Music

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音楽についての覚書
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夏の風を感じながら聴きたい音楽

夏の風を感じながら聴きたい音楽

夏、部屋の窓を開け放ち、外から入ってくる風を感じる。あるいは、カフェのテラス席、それもいい感じに日陰になった席で、アイスコーヒーを飲みながら体を冷やす。そんなときに聴きたい音楽を選曲しました。約1時間のプレイリストを心地よい時間とともにお愉しみいただければ幸いです。

以下の有料部分では各楽曲に関してご紹介・解説めいたものを読むことができます。選曲が良いな、と思ったり、またこういうプレイリストを作

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日曜日の夜の音楽: 細野晴臣 / HOSONO HOUSE

細野晴臣の『HOSONO HOUSE』はCDとアナログ(国内盤45回転2枚組と、Light in the Atticというアメリカのレーベルから去年出たUS盤の2種類)を持っている。みんなが大好きな名盤、だし、俺自身、何度も繰り返し聴いたのは事実なのだが、本音を言うと「このアルバム、大好き! 全部好き!」という情熱的な偏愛の仕方はしていない。

というか、細野晴臣に関しては、どのアルバムもそうで、

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音楽の精神性について覚書

音楽の精神性について覚書

クラシック音楽に関する評論文を読まなくなって久しいので、いまもそういう言葉が使われているのかよくわからないのだが、その界隈、とくにブルックナーの音楽を語る際に、よく使われるクリシェに「精神性」という言葉がある。使用例としては「シューリヒトのブルックナーは精神性が高い」みたいな感じであるのだが、この精神性という言葉、一体それがどのようなもの/状態/様子を指しているのか、よくわからないのだった。

調

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