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【観た/2024年77本目】映画「ラストマイル 」観ました。
【観た/2024年77本目】映画「ラストマイル 」観ました。
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【感想】
復讐すべきは会社か、さらにはその先か。
強欲という罪を問いただす社会派サスペンス。
まず脚本・ストーリー。
ドラマシリーズを全く未視聴でしたが問題なし。
スピンオフ感はおまけ程度、映画そのものとして骨格がしっかりとした、硬質な脚本。
ストーリーそのものにスピード感があり、台詞もエッジが効いている。
展開も時系列もめまぐるしいのに全く混乱しない。
まずは観客を退屈させない、
必ず物語に引きずり込んでやるという野心をしっかり感じられる脚本でした。
すさまじい、、、です。
次に演出、演技。
主軸の岡田将生さん、満島ひかりさんを使い切る。
脇を実力派でしっかり固め、サイドストーリーも緻密に展開。
時々ドラマキャスト出演、少ない尺でも重要なシーンに仕上げる。
などなど、手練れとしかいいようのない演出プラン。
それぞれの役に与えられたニュアンスをきっちり演じきる俳優陣も含め、
すいません、ドラマのスピンオフなんでしょ、映画はファンサービスなんでしょと嘗めていた自分を叱責しました。
さて。
今回の強く感じたのは欲望とは何かということでした。
欲望はどこから罪になってしまうのか。
おそらくは誰かの負荷が犠牲に変わり、飽和して崩壊した、その手前あたりなのだろうとは思うのですが。
その境界線はあまりに曖昧で、スパッと引けるラインがない。
幼い子供がクリスマスにほしがる小さなぬいぐるみ。
事業が当たって夢だったフェラーリ。
この違いが僕にはわからない。
想像力を働かせすぎると何も欲しがれず、
何も考えないと罪深き闇の中。
難しいなと正直感じました。
映画そのものとしては興味深く思いつつも、
犯人の動機や行動基準には共感できない点がありました。
この境目をこれからも見つめていきたいと思いました。
【評価・つけるとすれば】
4.0です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です