【観た/2024年46本目】映画「ルックバック」観ました。
【観た/2024年46本目】映画「ルックバック」観ました。
【感想】
こんなにも、こんなにも。終わらない青春、その純度に心抉られる、この夏最高の映画体験!!。
まずストーリー。
とりあえず原作を予習して劇場へ。
漫画の持つスピード感、ぎゅっと煮詰まった濃密さをどのように?
と心配が先行していたのですがまあったくの杞憂。
あの藤野が、あの京本が動き出す。
それだけでもう、エモーションは最高潮に。
原作を愛していることがまっとうに伝わる脚本とはこのこと。
脚色も愛しているからこそ。
純度の高い「リスペクト」を感じることができます。
そして作画、演出。
まず、特筆すべきはその上映時間。
55分。
この短さにすべてを賭ける潔さ。
原作の密度を絶対に薄めない覚悟。
マーケティングを考えれば、致命傷になりかねない決断を、あえて選択。
本当は存在した膨大な時間、目から血がにじむような努力の時間を観客の想像に委ねる。
制作陣にはよくぞ僕を、僕ら観客を信頼してくれた。
劇場が確実に一つになる演出、素晴らしい以外の言葉が見つからないです。
さて。
創作への初期衝動、
天才との出会い、
その天才の努力。
立ちはだかる壁。
芽生える友情。
突然の幕切れ。
どれもこれもが形こそ違え思い当たること事ばかり。
振り向くことになれて。
前を向くことに戸惑うようになって。
ルックバック。
ドントルックバック。
昔を懐かしむような気持ちで観ていた映画が、
いつの間にか今の現実を穿つものに。
諦めてしまったものは沢山あるけれど、
諦め切れてないもの、あるよね。
まっすぐにペン先を突きつけられたような感覚になりました。
今を生きるすべての大人に。
心からおすすめです!
【評価・つけるとすれば】
4.6です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です