[理系による「アート」考察] 劇団唐組 紅テントにおける狂気(前編)
劇団唐組の演劇は、場所・形態・内容などなど、すべてが論理を超越しており、特に初めての観た方は異世界に連れていかれ、帰り道にて、イマワタシハナニヲミタノデショウカ…?(今私は何を観たのでしょうか…?)、と独り言をぶつぶつ言う羽目になるほど、不思議な約2時間の体験ができます。
自身が初めて紅テントで唐組の演劇を観たのは下記です。学生のころ、世界中の有名な絵画の鑑賞をコンプリートする、を勝手に志し、社会人になってもそれを継続した結果、静止画にはもう飽きた…、となんとも上から目線の鬱屈した日々を送っていた時に、そうだ!動画に移行しよう!、となぜか思いたち、有名な割に金額が安い”唐組 紅テント"に行きました。
自身が観たときは、雑司が谷の鬼子母神での公演でしたが、
・人気のなさそうな神社に忽然と紅色のテントが建っており、
・そのテントめがけて行列ができており、
・変な化粧をした人(あとで出演者だと分かる)が良く通る大声で行列を案内している、
状況で、まず度肝を抜かれ、
そしてテントの中は、手作り感満載の舞台に向けて人がごった返しており、これから何が起こるのかよく分からない不安な状態になったところで、劇が始まりました。
で、劇がいざ始まると、なんじゃこりゃ!!?、のもはや何の論理性もない"劇"ではない熱い何か(本当は論理性のある劇なのですが)、が2時間展開されました。
で、劇が終わった21:00過ぎに、鬼子母神から駅に向かう商店街の暗い道を、一人でトボトボ歩きながら、イマワタシハナニヲミタノデショウカ…?(今私は何を観たのでしょうか…?)、と独り言をぶつぶつ言う羽目になったわけです。
それ以来、可能な範囲で紅テントは行くようにしているのですが、今回の"透明人間"は未経験の会社の同僚を誘っていき、その同僚も自身が初めて見たときに陥った状態になったとのことで、自分的にはなんだか満足したのですが、あの状態になる理由として、あの舞台には何頭の狂気があるはずなのですが、あそこにある"狂気"とは何かというと…(次回に続く)
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