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2024年3月の記事一覧
[OldCityBoy的「映画」考察] 俺たち明日はない(1967) ➡今までの暗黙的な映画のタブーを破り、皆をあっと言わせた映画
当時の映画関係者は、"やりやがった、あいつら!"、と地団駄を踏むほど悔しがったのではないか、と思われるぐらい、今までの暗黙的な映画のタブーを破り、映画の新しい表現手法を切り開いた映画で、属に言う、ニューシネマの誕生です。 このような映画が生まれた背景は、 ウエスト・サイド物語(1962) ↓ マイ・フェア・レディ(1965) ↓ サウンド・オブ・ミュージック(1966) という、映画の教科書とも言うべき王道が続く中で、この路線だともう勝てない!別のモノを作るらねば!、と勘の
[OldCityBoy的「映画」考察] サウンド・オブ・ミュージック(1965) ➡名作を通り越して、もう映画なるものの教科書的作品
王道映画の教科書とも言うべき大名作でした。 エンタメ映画として、全ての要素を組み込んでおり、そりゃ、現在まだ語られるはずです。 要素を個別に記載していくと、 ○音楽 言わずもがなですが、歌自体をこれほどうまく映画に落とし込こめることに、当時、皆、驚愕したと思います。 ○脚本 恋愛・家族・戦争、と王道要素をこの映画は全て入れています。かつ、暴力なく戦争を描けているところがものすごく、よって、子供でも見れるように仕立てており、まさにエンタメ映画の教科書です。 ○色彩 冒
[OldCityBoy的「映画」考察] ウエスト・サイド物語(1961) ➡"所詮、ミュージカルでしょ"という先入観を大いに打ち消す超名作
所詮、"ロミオとジュリエット"に歌を入れて甘くしたやつでしょ、 とか 感情を表現するのに歌やダンスって余計じゃない?、 なミュージカル食わず嫌いな先入観を大いに打ち消す超名作でした。 この映画、80年代っぽいカラーのオープニングから、グレーで無機質なニューヨークを上空から見た絵をスクロールする演出をするのですが、それが超カッコよく、この時点でミュージカルな感じがありません。 そこから、この物語の舞台である町の公園を上空から見た絵に展開するのですが、それも無機質で超クールで
[OldCityBoy的「映画」考察] ティファニーで朝食を(1961) ➡脚本・演出・ファッション・題名、と全ての要素でお洒落を極めた名作
今っぽく言うと、港区女子からの解放、がテーマですが、あらゆる要素がお洒落に演出されており、名作です。 あらゆる要素がお洒落過ぎるので、1つずつ説明していきます。 ■ファッション メンズファッションを言葉で表すならば、ザ・トラッド、になり、具体的に言うと -全身グレーのセットアップに黒いニットタイ -ブレザーにスラックスにレジメンタルタイ が代表的なところです。 この、ザ・トラッド、を新しく解釈したのがトム・ブラウンですが、そのぐらい現在のメンズファッションの原型とも言う