[OldCityBoy的「映画」考察] ティファニーで朝食を(1961) ➡脚本・演出・ファッション・題名、と全ての要素でお洒落を極めた名作
今っぽく言うと、港区女子からの解放、がテーマですが、あらゆる要素がお洒落に演出されており、名作です。
あらゆる要素がお洒落過ぎるので、1つずつ説明していきます。
■ファッション
メンズファッションを言葉で表すならば、ザ・トラッド、になり、具体的に言うと
-全身グレーのセットアップに黒いニットタイ
-ブレザーにスラックスにレジメンタルタイ
が代表的なところです。
この、ザ・トラッド、を新しく解釈したのがトム・ブラウンですが、そのぐらい現在のメンズファッションの原型とも言うべきスタイルです。
自身が驚いたのは、ジョージ・ペパードが着ていたブレザーの裏地が真っ赤だったことです。こんなブレザーを着こなしている人は見たことなく、それだけお洒落であることが分かる映画です。
レディースファッションは、お洒落であることは分かるのですが、すいません、自身ではうまく言語にできません。妻に聞いたところ、ジバンシィ、と言われましたが、う~ん、ラグジュアリーだけどカジュアル or 今でいうとシャネル、と解釈しましたが、正直よくわからず、ごめんなさい。
■演出
ティファニー製品でない安価な指輪に、あえてティファニー店舗でイニシャルを入れる演出なんて、なんともお洒落ですし、映画の冒頭で、ドレッシーな服装でティファニー店舗の前でコーヒーとクロワッサンをカジュアルに食べる演出なんて、うまーく外しており、本当にオシャレです。
■脚本
"檻を嫌う本物の偽物”のセリフが出てきますが、華やかな場所に憧れる女性の本質を突いたようなワードセンスで、いや~、お洒落ですね~。
■題名
”ティファニーで朝食を"という題名自体、映画と全く関係ないのですが、しかしなんとも文学的でお洒落なワードセンスです~。
と、お洒落なところばかり挙げましたが、映画の内容的にも、
猫は主人公本人のメタファーであり、檻からは出たいけど、出たら出たで生きられず、最後は愛されるところに戻る、
な演出もやってますが、結局これもお洒落に見えてしまいますね。
で、お洒落な映画で有名な"アニー・ホール"も、この映画の雰囲気と似通っており、どうやらこの映画は"お洒落恋愛文芸"という新しい映画ジャンルを発明した偉大な映画なのでしょう。
ちなみに、
妻に"ティファニーで朝食を”にあるデートに憧れる?
と聞いたところ、
これは無理でしょ!
と返され、なぜかホッとしたのは自分だけではないと思いますが、ガールフレンドがほしい・作りたい若い男性に見てもらいたい映画でもありました。
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