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アート・カルチャー

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#カルチャー

[OldCityBoy的「アート」鑑賞] 若者にも響く!アングラ演劇の楽しみ方と初めての方向けガイド

「アングラ演劇は頻繁に観に行くもんじゃないよ」、と会社の先輩に言われつつ、紅テントだけは理由をつけて毎年見に行ってしまうゴリゴリ理系です。 今回は、前回観に行ったときに、20代の観客が予想以上に多かったことに驚いて、「意外に若い方の琴線に触れるものなのかも、じゃあ、会社の若手を誘って反応を見てみよう~」、が無理やり作った理由になります。 ただし、このアングラ演劇は万人に受けるようには作られてないので、その素養がある人を慎重に選ぶ必要があるのですが、👇をおススメしてくれた方

[OldCityBoy的「アート」鑑賞] 銀座と横浜の隠れたレトロビル探訪:奥野ビルとインペリアルビルの魅力に迫る

東京は常に新しいものが生み出される都市ですが、「こんな大都会にこんなレトロな商業ビルがあるの?」と驚かされる場所もあります。その一つが、銀座にある奥野ビル(旧銀座アパートメント)です。 奥野ビルの詳細は👇を見ていただければと思いますが、一応いくつか写真も載せておきます。 ちなみに、特にお気に入りなのがこの郵便受け。普通のアルミの郵便受けのはずですが、なぜかお洒落に見えるんですよね~。 このレトロビルを知ったきっかけは、革靴修理でよく行っている「Union Works」が

[OldCityBoy的「カルチャー」考察] ミッドセンチュリーモダンの再来:無印良品銀座での発見

最近、1990年代後半から2000年代前半の空気を感じる中で、ミッドセンチュリーが気になっています。 ミッドセンチュリーとは、Wikiによると、 米国のおよそ 1945 年から 1970 年にかけて、米国とヨーロッパで流行したインテリア デザイン、製品デザイン、グラフィック デザイン、建築、都市開発の運動です。 とのことですが、自身の世代は イームズに関わる製品群、および、同時代に流行ったデザイン、 の認識の方が多いのではないでしょうか? で、このミッドセンチュリーですが

[OldCityBoy的「カルチャー」考察] "サザエさん"の原作って、結構毒が強い社会風刺漫画だったって、ご存知でした?

日本を代表するアニメといえば"サザエさん"です。 自身の子供たちも毎週日曜日は"サザエさん"を見て笑ってますが、あのアニメって原作があることを知っている若い人はもはやいないのでは…。 原作はもちろん漫画なのですが、その漫画がまとめて読める場所なんてもはや無いと思っていましたが、ありました、長谷川町子美術館です。 「何故"サザエさん美術館"ではないの?」と思っていたのですが、もともと漫画で得た収益で集めた美術品・工芸品を展示する美術館としてスタートしたようで、強い要望があ

[OldCityBoy的「カルチャー」考察] 王道に向き合う、そして"幽遊白書"からバトンを受け取った"呪術廻戦" #1

今更~、ですが"呪術廻戦"を読んでみました。 初めは、 型は"NARUTO"を世襲・絵は"幽遊白書"を意識、で40代が読むには新規性は薄いかな… な冷めた印象でしたが、"過去編"あたりから、 40代にもサービス・サービス(非常に楽しめるという意味)な漫画じゃん!!! に変わりました。 ちなみに、"幽遊白書"と言っても分からない方が増えている気がするのですが、"HUNTER x HUNTER"と同じ作者で、90年代初めの少年ジャンプ王道漫画です。どのくらい凄かったかと言うと

[OldCityBoy的「カルチャー」考察] "新しい学校のリーダーズ"の売れるスピードが予想より倍速だった件、と2024年の予測

未来予測に凝っているゴリゴリ理系です。なぜなら、未来が分かるのであれば、現在どこに投資すれば良いかが分かるので。 "人間は未来など絶対に予測できない"、 とよく聞きますが、そんな時は、 "何も食べないと明日にはおなかが減るのは予測できますよね?" な返しをすると、なんとも微妙な顔をされるのですが、 人間は直近の未来は確度高く予測でき、また、過去をきちんと分析し、今の状態をよくよく観察すれば、もう少し先の未来も予測できる、という自分なりのメッセージです。 というわけで、今の

[OldCityBoy的「カルチャー」考察] "YOASOBI"のビジネス戦略は、実は、SONY Musicのお家芸

2023年の年末に、 妻が、"YOASOBIにはまった~"、と突然言い出し、 娘と自身からの、"今更~!?"、のツッコミ後、 "アイドル"が家庭内で頻繁に再生され、紅白鑑賞に至る、 という、あるあるな年末を過ごしたゴリゴリ理系です。 ということで、新年一発目のカルチャー考察は"YOASOBI"の"アイドル"がいいかな、と思いつつ、直接的な考察は方々にお任せするとして、自身はいつも通り少し違った目線で。 まずは、最近の音楽ビジネスの動向に関してですが、サブスクで音楽を聴く

[OldCityBoy的「カルチャー」考察] なんだか90年代な世相...、を感じたときの"ドラゴンヘッド"

近所の駅で、ミニスカートでルーズソックスな女子高生を見かけることがあり、 また、 原宿の裏通りで、制服を着た若い女性と一眼レフをもった中年男性が並んで歩いているところ(そして塩対応)を短時間に2組見て、 むむ!(自身のカルチャーアンテナが何かを受信した合図) と、来たゴリゴリ理系です。 "パパ活"や"立ちんぼ"が頻繁にメディアに取り上げられるようになってきているところも含めて、どうやら世間はあの90年代後半の退廃的な空気感を求めているらしい、なんてことを最近感じ始めてます。

[理系による「カルチャー」考察] "池袋ウエストゲートパーク(2000) ➡再ブレイクの理由は"東京卍リベンジャーズ"から

結論から言うと、"東京卍リベンジャーズ"のヒット、が要因です。 商業的な観点から言うと、1990年代終わりから2000年代への、不良・ヤンキーからカラーギャングへの移行、にそのまま乗っていると思われます。 が、上記はあくまで表面上の話で、TVで放映された2000年とNetflixで公開された2023年の時代状況を分析しながら、考察を深堀します。 まず2000年です。#自身は大学生でした。 2000年はどんな年だったかというと、バブルの幻影を追った90年代初めの盛り上がっ

[理系による「アート」考察] シェイクスピアにおける道化の存在意義

考察は色々なされており、論文もネットで見出すことができるが、ちょっと別の視点で。 "劇中におけるスパイス"の意図は当然あるであろう。観客にちょうど良いあんばいの違和感を劇に与える必要があり、高度な演技技術が必要であり、自身が俳優であればこの役をぜひやってみたい。 ここで、違う観点を持つために、自身が演出家になったつもりで考えてみる。演出家にも色々なタイプの方がおられると思うが、自身が演出家であった場合、演出家であっても劇には出たい。舞台に立ち自身が演出した劇に対する観客の