マガジンのカバー画像

アート・カルチャー

87
アート・カルチャー記事 をまとめたもの
運営しているクリエイター

2023年12月の記事一覧

[OldCityBoy的「カルチャー」考察] なんだか90年代な世相...、を感じたときの"ドラゴンヘッド"

近所の駅で、ミニスカートでルーズソックスな女子高生を見かけることがあり、 また、 原宿の裏通りで、制服を着た若い女性と一眼レフをもった中年男性が並んで歩いているところ(そして塩対応)を短時間に2組見て、 むむ!(自身のカルチャーアンテナが何かを受信した合図) と、来たゴリゴリ理系です。 "パパ活"や"立ちんぼ"が頻繁にメディアに取り上げられるようになってきているところも含めて、どうやら世間はあの90年代後半の退廃的な空気感を求めているらしい、なんてことを最近感じ始めてます。

[理系による「アート」考察] 東京国立博物館にある"椅子のある風景"

働き始めて少しお金に余裕ができ始めると、おしゃれな家具が気になりCasaを読み始めるのは、あるあると思います。 自身もご多分に漏れず、イームズや北欧家具を購入したりしていたのですが、空間全体をお洒落にするには家具だけでなくインテリア全体に気を使う必要があり、それはそれで楽しいのですが、 子供が小さいと無理!!! ということで、ほぼほぼ処分しました。 それ以降は、美術館やパブリックスペースで設置してある風景を鑑賞する方が好きになりました。 鑑賞ポイントとしては、"椅子

[理系による「アート」考察] ロダンの"地獄の門"って、実は"生命の誕生"がテーマでは?

上野の国立西洋美術館敷地内にある"地獄の門"ですが、しみじみ見ていると、どっかで見た印象に近いなー、と思って記憶をたどると、"シン・ゴジラ"のラストシーンにて尻尾から出てきそうな人間の形をした新しい生命体、でした。 それを意識して再度よくよく見ていると、この"地獄の門"って、原罪としての"生命の誕生"、がテーマなような気がしたので考察しますね。 まずは、この門って両隣にアダム像とイブ像があるんです。 で、アダムもイブもこの門を避けて敢えてそちらを見ないような仕草をしてい

[理系による「アート」考察] "葬送のフリーレン"は、2020年代の"HUNTER×HUNTER"になれる可能性あり

小4の娘にせがまれてTUTAYAで10巻までレンタルし、11巻は娘が購入し、読んでみました。 半永久的に生きるエルフが主人公とのことで、永遠の命を得ることがテーマである"銀河鉄道999"な作品かなと思っていましたが、想像と異なり、2000,2010年代を代表する漫画である"HUNTER×HUNTER"になり得る作品でした。 具体的には、 ・パーティーを組みながら都度の新しい物語が進んでいく点 ・物語が2重になっている点(葬送のフリーレン→過去の回想と現在、HUNTER×H